玉ノ井親方 照ノ富士、無理せず柔軟に対応 改めて死角なし

[ 2022年1月10日 05:30 ]

大相撲初場所 初日 ( 2022年1月9日    両国国技館 )

<大相撲初場所初日>大栄翔(右)をはたき込みで破る照ノ富士(撮影・河野 光希)
Photo By スポニチ

 【玉ノ井親方 視点】照ノ富士は大栄翔に押し込まれたが、見た目ほど危ない相撲ではなかった。押し相撲の相手が前に出てくるのは想定内。本来であれば、右を差して上手を取ってから攻めたかったが、差せなかったので無理に前に出なかった。その分、相手の動きをよく見て、下からあてがいながら攻め返し、土俵際でもしっかり体を残していた。懐が深いので、相手に押し切られず、最後ははたき込みで仕留めた。

 今場所は103年ぶりとなる新横綱からの3連覇の期待がかかる。気が早いのを承知で言えば、初日の相撲を見る限り死角はない。他の力士が付け入る隙を狙うとすれば立ち合いで当たった後の足の運び、二の矢の攻めをどうするか。休まず動いて横から攻めることができれば、勝機も見えてくる。一人横綱を誰が止められるか、今場所の見どころの一つだろう。(元大関・栃東)

続きを表示

2022年1月10日のニュース