AFC第1シードは13季ぶりにタイタンズ スティーラーズには幸運のプレーオフ切符!

[ 2022年1月10日 14:27 ]

最終週でプレーオフ進出が決まったスティーラーズのQBロスリスバーガー(AP)
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 今季からレギュラーシーズンの試合数が16から17に増えたNFLは9日、最終週最後の14試合を消化。AFCではすでに南地区の優勝を決めていたタイタンズが敵地ヒューストン(テキサス州)でテキサンズを28―25(前半21―0)で下して12勝5敗。QBライアン・タネヒル(33)が自己最多に並ぶ4つのTDパスを決め、西地区優勝のチーフスと同率ながら昨年10月24日の直接対決(〇27―3)を制しているために、プレーオフでの1回戦を免除される第1シードをものにした。

 新型コロナウイルス感染の影響でタイタンズは今季88人の選手を起用(リーグ歴代最多)。エースRBのデリック・ヘンリー(28)も脚の故障で後半戦の9試合を欠場したが、13シーズンぶりにAFCのトップシードとなった。

 AFC北地区2位のスティーラーズは敵地ボルティモア(メリーランド州)でレイブンズを延長の末に16―13(前半3―3、延長3―0)で撃破して9勝7敗1分け。プレーオフの可能性を残していたコルツが今季精彩を欠いていたジャガーズに11―26(前半3―13)で敗れて9勝8敗となり、最終週最後の試合となったチャージャーズ対レイダースの一戦が引き分けにならなかったために(レイダースが延長で勝利)試合終了から7時間以上が経過したあとにワイルドカードで2シーズン連続のプレーオフ進出が決まった。

 スティーラーズ一筋18シーズンのベン・ロスリスバーガー(39)は今季限りでの引退を表明しているが、延長で勝った最終戦のおかげで“ラストゲーム”は先送り。プレーオフ1回戦では第2シードのチーフスと対戦する。

 昨季のスーパーボウルで優勝し、今季はNFC南地区を制していたバッカニアーズは地元タンパ(フロリダ州)でパンサーズを41―17(前半10―7)で退けて13勝4敗。レギュラーシーズンが1試合増えたとはいえ13勝はチーム史上最多勝利で、プレーオフでは第2シードとしてイーグルスと顔を合わせることが決まった。

 QBトム・ブレイディー(44)は326ヤードと3TDをマーク。今季のパス獲得は5316ヤード(全17試合に出場)で2011年(出場は16試合)の5235ヤードを超える自己最多記録となった。

 シーズン5000ヤード以上を2度以上マークしたのはドリュー・ブリーズ(元セインツ=計5回)に次いで史上2人目で、シーズン43TDパスはバッカニアーズのチーム新記録。またこの試合で2TDを記録したWRマイク・エバンス(28)の今季レシーブ獲得は1035ヤードで、デビューから8シーズン連続で4ケタに乗せたのはエバンスが史上初めてとなった。

 スティーラーズのプレーオフ進出に影響を与えた最終週最後の試合となったラスベガス(ネバダ州)での一戦は大接戦。チャージャーズが第4Q残り4分35秒から2つのTDで15点差を追いつき、10分間の延長でも残り2秒までFG一つずつの3―3となった。チャージャーズのQBジャスティン・ハーバート(23)は第4Qの大詰めと延長で「失敗すれば試合終了」というパスを2点コンバージョンを含めて3回成功させて最後まで粘った。

 延長を終えて引き分けならばスティーラーズを圏外に追いやって、ともに9勝1分け7敗となるレイダースとチャージャーズがプレーオフに進出。しかしレイダースは残り2秒からのプレーで時間をつぶすことなく、ダニエル・カールソン(26)が47ヤードのFGを決めて引き分けではなく白星でプレーオフ切符をもぎとった。

 地区優勝が最終週までもつれこんでいたAFC東地区ではビルズ、NFC西地区ではラムズの優勝が確定。ワイルドカード最後の枠にはAFCがレイダース、NFCは49ersが滑り込んだ。

 <最終週(第18週)の結果>
 ▼8日
チーフス(12勝5敗)28―24*ブロンコス(7勝10敗)
カウボーイズ(12勝5敗)51―26*イーグルス(9勝8敗)
 ▼9日
*ブラウンズ(8勝9敗)21―16ベンガルズ(10勝7敗)
*ライオンズ(3勝1分け13敗)37―30パッカーズ(13勝4敗)
*バイキングス(8勝9敗)31―17ベアーズ(6勝11敗)
ワシントン(7勝10敗)22―7*ジャイアンツ(4勝13敗)
*ジャガーズ(3勝14敗)26―11コルツ(9勝8敗)
スティーラーズ(9勝1分け7敗)16―13(延長)*レイブンズ(8勝9敗)
タイタンズ(12勝5敗)28―25*テキサンズ(4勝13敗)
*ビルズ(11勝6敗)27―10ジェッツ(4勝13敗)
49ers(10勝7敗)27―24*ラムズ(12勝5敗)
*ドルフィンズ(9勝8敗)33―24ペイトリオッツ(10勝7敗)
シーホークス(7勝10敗)*カージナルス(11勝6敗)
*バッカニアーズ(13勝4敗)41―17パンサーズ(5勝12敗)
セインツ(9勝8敗)30―20*ファルコンズ(7勝10敗)
*レイダース(10勝7敗)35―32(延長)チャージャーズ(9勝8敗)
 *はホームチーム

 <プレーオフの組み合わせ>
 ▼AFC
(1)タイタンズ(南地区1位)=1回戦免除
(2)チーフス(西地区1位)―(7)スティーラーズ(北地区2位)
(3)ビルズ(東地区1位)―(6)ペイトリオッツ(東地区2位)
(4)ベンガルズ(北地区1位)―(5)レイダース(西地区2位)
 ▼NFC
(1)パッカーズ(北地区1位)=1回戦免除
(2)バッカニアーズ(南地区1位)―(7)イーグルス(東地区2位)
(3)カウボーイズ(東地区1位)―(6)49ers(西地区3位)
(4)ラムズ(西地区1位)―(5)カージナルス(西地区2位)
 *カッコ内はシード順。1回戦は現地時間15~17日に実施

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