あのメイジがスクラムで圧倒された　神鳥監督「完敗だった」またも決勝で涙

ラグビー第58回全国大学選手権決勝   明大14ー27帝京大 （ 2022年1月9日    東京・国立競技場 ）

＜帝京大・明大＞健闘及ばず準優勝の明大（撮影・篠原岳夫）
Photo By スポニチ

　頂点までの壁は高く、厚かった。3大会ぶり14度目の日本一を逃した明大。前半ラストプレーで相手にインターセプトを許し、トライを奪われると完全に主導権を失った。就任1年目の神鳥裕之監督は「完敗だった。潔く負けを認めることも大事」と勝者を称えた。

　攻め込んでチャンスをつくっても、ターンオーバーされ流れをつかめず。SH飯沼主将は「相手ディフェンスが良くて前に出られなかった。ペースを持ち込めず焦りがあった」。スクラムでは5度のペナルティーと完敗。この日の試合テーマは「MEIJI　PRIDE」だったが、フッカー田森は「プライドを取り戻せなかった」と肩を落とした。

　それでも後半、飯沼は「試合に出られないメンバーの思いも背負って明治のラグビーを出し切ろう」と声掛け。同35分にフランカー福田陸がトライを奪い、最後の意地を見せた。主将は「新しい明治のひたむきさ、色を見せられた。良いチームだった。後輩に伝えていきたい」と思いを託した。