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照ノ富士V 新横綱から連覇は大鵬以来59年ぶり5人目!一人横綱の重責果たした

[ 2021年11月28日 05:30 ]

大相撲九州場所14日目 ( 2021年11月27日    福岡国際センター )

照ノ富士(右)が押し倒しで阿炎を下す
Photo By 共同

 横綱・照ノ富士が1敗だった阿炎を押し倒しで下し、14戦全勝で2場所連続6度目の優勝を決めた。新横綱場所から2場所連続優勝は62年初場所の大鵬以来で史上5人目で、年間4度の制覇は14年の白鵬(5度制覇)以来。白鵬の引退で、史上10人目となる番付上の一人横綱となった場所でも安定した取り口で重責を果たした。千秋楽では自身初の全勝優勝を目指す。

 一気呵成(かせい)に攻め立てる阿炎の突進を受けた土俵際、照ノ富士の左足一本に184キロの負荷がかかる。大きく上体をのけぞらせる最大の危機。それでも右腕で相手のかいなを抱え込んで粘ると勝機が生まれた。苦し紛れに肩すかしを狙った阿炎がバランスを崩してあおむけに倒れた。

 優勝が懸かった大一番の相手が1敗で追う平幕力士。初めての対戦に加え、阿炎は長い手を伸ばして前に出てくるため、少しでも対処を間違えれば一気に押し込まれるリスクがあった。難局を乗り切ったのは、最高位の意地と周到な準備だった。土俵際の体勢も本人は計算ずくで「こっちが伸びないと、相手も伸びてくれないので」と明かした。昨夜から映像で研究。あえて誘うように引っ張り込み、力を吸収する戦略だった。「伸びてあげないと、向こうが一気に出てこない。体と脳の感覚で相撲を取る」と話した。

 白鵬が引退し、屋台骨の重圧を一身に背負う15日間。史上10人目となる番付上の一人横綱の場所でも双葉山、大鵬らに次ぐ新横綱優勝からの2場所連続制覇を達成。「一日一番、全部受けて立つという気持ちでいった」と自覚をにじませた。

 ここ数年は毎場所優勝力士が代わる状況だったが、21年の照ノ富士は4場所を制覇。1強時代を強く印象づけた。20代半ばまで強引な投げが目立ったが、最近は前傾姿勢で前まわしを引く速攻に変化。八角理事長(元横綱・北勝海)は「横綱相撲を貫いてきた」と称えた。

 千秋楽は自身初の全勝優勝が懸かる。29日は30回目のバースデー。20代最後の勝負に向け「チャンスがあればつかみにいきたい」と力強く言い切った。

 ▼八角理事長(元横綱・北勝海) 照ノ富士は立派だ。一人横綱として大変だったと思う。(千秋楽は)最後に今年一年を締めてほしい。

 ▼伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士) 今場所の照ノ富士は慌てず、落ち着いていた。(2場所連続優勝に)責任を十分果たしている。本人も研究している。1年に優勝4回は凄いこと。最後も気合を入れていくだろう。

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