元横綱照ノ富士 大の里、豊昇龍従え引退相撲 両横綱にエール「来場所こそは地位の重みを」

[ 2026年2月1日 05:00 ]

長男・照務甚くん(左)の見つめる中で最後の土俵入りを行う照ノ富士(撮影・西川祐介)
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 大相撲で10度の幕内優勝を記録し 昨年1月の初場所限りで引退した元横綱照ノ富士の伊勢ケ浜親方(34)の引退相撲が31日、東京・両国国技館で行われ、モンゴルの先輩で元横綱の白鵬翔さん(40)ら約330人がはさみを入れた。断髪式前には現役の2横綱、長男・照務甚(てむじん)くん(3)と豪華な土俵入りを披露。生死をさまようような病気とケガを克服し奇跡のカムバックを果たした不死鳥横綱が感謝の思いを伝えた。

 波瀾(はらん)万丈の力士人生を送った男の最高のおもてなしだった。断髪式に先だって行われた「最後の土俵入り」。伊勢ケ浜親方は露払いに大の里、太刀持ちに豊昇龍、そして長男の愛息・照務甚くんを従えて土俵に上がった。両膝には大きなテーピング。そんきょもままならなかったが、しっかり四股を踏んだ。館内は万雷の拍手に包まれ、脇を固めた後輩に「ケガに苦しんでいますが、来場所こそは地位の重みを下の者に見せつけるよう頑張ってほしい」とエールを送った。

 度重なるケガと糖尿病などで力士生命の危機に直面しながら奇跡の生還を果たした。約330人がはさみを入れる間も、表情を変えることなく涙もなし。横綱昇進伝達式で口上に込めた「不動心」を貫いた。

 昨年6月に部屋を継承し力士31人、関取6人を抱える角界屈指の大所帯のかじ取りを任せられている。「自分に負けないような、協会の看板を背負う力士を育てたい。稽古(あるのみ)ですね」と決意を示した。

 《白鵬翔さん「お疲れさまです」》先輩横綱の白鵬翔さんは金ピカの民族衣装で登場。万雷の拍手が湧き上がる中「お疲れさまです。頑張ってください」と伊勢ケ浜親方にねぎらいの言葉をかけた。自身の父が留学先の鳥取城北高を紹介し、自身も間垣部屋を紹介。さらに現役最後の相手と縁も深く「最後にふさわしい相手だった。いいバトンタッチになった」。昨年6月に日本相撲協会を退職。それ以来となった両国に関し「警備室に行ったら、懐かしくてね」と笑顔だった。

 ◇主な出席者 萩生田光一、大野将平、亀田和毅、中田翔、槙原寛己、稲垣啓太、武尊、吉田秀彦、加藤凌平、小野伸二、阿部一二三、中谷潤人、西岡剛、北島康介、井岡一翔、花田虎上、白鵬翔、阿部詩、小島瑠璃子、上田桃子(敬称略)

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