富士通2年連続4度目の優勝!最終7区の横手健スパート仕掛け設楽悠太振り切る 東日本駅伝

[ 2021年11月3日 18:35 ]

東日本実業団駅伝 ( 2021年11月3日    埼玉・熊谷スポーツ文化公園周回コース )

トップでフィニッシュした富士通の横手
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 富士通が3時間40分4秒で2年連続4度目の優勝を飾った。

 富士通は1区浦野雄平(24)が区間3位の好スタート。2区のキメリ(26)が順位を7位に落としたが、3区塩尻和也(24)が4位に引き上げると、4区の坂東悠汰(24)、5区の松枝博輝(28)の東京五輪代表組が徐々に順位を上げた。6区潰滝大記(28)が区間賞の快走で1秒差の2位でアンカーにたすきリレー。最終7区の横手健(28)が終盤まで競り合いながらも残り600メートルでスパートを仕掛け、並走していたホンダの設楽悠太(29)を振り切った。

 2位はホンダ、3位に日立物流が入った。12位までのチームが来年元日の全日本実業団対抗駅伝(群馬)の出場権を獲得した。

 飛車角落ちでも富士通は強かった。東京五輪マラソン代表の中村匠吾(29)、マラソン日本記録保持者の鈴木健吾(26)を欠いた状態でも層の厚さで他を圧倒。高橋健一駅伝監督は「2人がいなくても弱いチームではないと思っていた」と胸を張った。

 勝負を決めたのは日本一を達成した昨年度の駅伝に出場できなかった「補欠組」だった。アンカーの横手、6区区間賞の潰滝大記(28)は、ともに故障や不調などで出場が叶わず、悔しさを味わった選手。横手は「昨年を取り返す気持ちで今年1年間取り組んできた」と設楽との競り合いを制し、元日メンバー入りを強烈にアピール。潰滝も「悔しい気持ちがあったので今年は頑張ろうと思って1から取り組んできた」と振り返った。

 中村、鈴木が加わったフルメンバーで2年連続の全日本連覇を目指す。高橋駅伝監督は「2人も入ってのメンバー争い。考えをフラットにして組み直したい」とぜいたくすぎる悩みをこぼしていた。

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