賞金ランク4位の金谷拓実 逆転賞金王へここからは一戦必勝「結果はあとからついてくる」

[ 2021年11月3日 17:18 ]

プロアマ戦でキャディーと談笑する金谷拓実(右)
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 男子ゴルフのマイナビABC選手権(賞金総額1億5000万円、優勝賞金3000万円)は11月4日から4日間、兵庫県加東市のABCGC(7217ヤード、パー72)で行われる。

 
 賞金ランキング4位・金谷拓実(23=Yogibo)は3日、プロアマ大会などで最終調整を終えた。賞金王レースの首位を走る木下稜介(30=ハートランド)とは約1709万円差。国内ツアーは今大会も含めて残り5試合。4月の東建ホームメイトカップに続く今季3勝目がそろそろほしいシーズン最終盤に入ってきた。

 「残りの試合で賞金王、それから世界ランクを上げていきたいというのはあるんですけど、まずは目の前の一試合一試合に集中したいと思います。結果はあとからついてくるもんだと思うんで」

 大事な終盤戦だが「準備をしなおす意味もあって」と前週のISPSハンダ・ガツーンと飛ばせを欠場して休養に充てた。金谷は6週前のパナソニック・オープンもリフレッシュのためにスキップ。高いレベルのパフォーマンスを維持するためにスケジュールの面でも自分のペースをしっかりと守っている。

 今季はプロとして国内ツアー15試合に出場し、2勝を挙げるなどトップ10入りが実に11度で最低成績は16位。賞金ランキング上位5人の中で金谷だけが1度も予選落ちしていない。平均ストローク1位(69・63)の数字を持ち出すまでもなく、ここまでもっとも高いレベルで安定した成績を残してきたのが金谷だ。

 東北福祉大の先輩、松山英樹(29=LEXUS)が優勝を飾った2週前の米ツアー、ZOZOチャンピオンシップでは日本開催という地の利があったとはいえ、日本ツアー勢最高の7位に食い込んだ。ZOZOチャンピオンシップがコロナ禍の中での日本開催だったこともあり「フィールド(選手層)もちょっと薄かったから」と金谷の自己評価はそれほど高くはないが、これまでの41位を大幅に更新する米ツアー自己最高成績を残したことは少なからず自信になった。

 これから最終戦の日本シリーズまでは休みなし。実り多き秋へここからは一戦必勝の構えで臨む。
 

 <賞金ランキング> ▼1位 木下稜介1億34万4647円
 ▼2位 C・キム9432万6086円(1位との差601万8561円)
 ▼3位 星野陸也9135万9496円(同898万5151円)
 ▼4位 金谷拓実8325万6105円(同1708円8542円)
 ▼5位 稲森佑貴8237万8690円(同1796万5957円)

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2021年11月3日のニュース