錦織 2年ぶり全米初戦突破、3週間ぶりの実戦「1回戦にしては良かった」

[ 2021年9月2日 05:30 ]

テニス 全米オープン第2日 ( 2021年8月31日    ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )

全米オープン男子シングルス1回戦で返球する錦織。初戦を突破した(AP)
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 男子シングルス1回戦で2年ぶり出場の世界ランキング56位の錦織圭(31=日清食品)は同113位のサルバトーレ・カルゾ(28=イタリア)を6―1、6―1、5―7、6―3で下した。2回戦では同61位のマッケンジー・マクドナルド(26=米国)と対戦する。女子シングルス1回戦で世界97位の土居美咲(30=ミキハウス)は同133位のストーム・サンダース(27=オーストラリア)に勝利した。

 右肩故障の影響で約3週間ぶりの実戦。2時間41分の打ち合いを制した錦織は「3、4セット目は危ない場面があったが、1回戦にしては良かった」とうなずいた。序盤からストローク戦で優位に立ち、2セットを連取。速い展開に慣れた相手に第3セットを奪われ、第4セットもブレークを2度許したが、ネットプレーなどで流れを引き寄せた。

 故障の影響で十分なサーブ練習ができておらず、第1サーブ成功率は59%に低迷。それでも鋭いリターンや軽快なフットワークはブランクを感じさせなかった。8月上旬のナショナルバンク・オープンで1回戦を勝った後、右肩痛を発症して棄権。患部の状態が心配されるが「毎日良くなっている。100%治ったかと言われると分からないが、今日は問題なかった」と強調した。

 《土居は6年ぶり2度目の初戦○》9度目の出場となった土居は15年大会以来、6年ぶり2度目の初戦突破を果たした。第1セットは1―4の苦しい展開からタイブレークに持ち込んで先取。第2セットは3度ブレークに成功し、1時間28分でストレート勝ちを収めた。試合後は気さくにサイン、写真撮影に応じ「日本の方もいて“頑張れ”と応援してもらい、自分のテニスに生きた」と歓声に感謝した。

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