女子ソフト金の宇津木監督「監督を引き受けて良かったと思った」 エース上野の感動的なセリフ明かす

[ 2021年9月2日 17:25 ]

表彰式の後、宇津木監督(右)に金メダルを渡す上野
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 東京五輪の女子ソフトボールで金メダルを獲得した日本代表の宇津木麗華監督(58)が2日、MBSの情報生番組「よんチャンTV」(月~金曜後3・40)に出演。五輪の裏話を語った。

 米国との決勝戦の6回、上野が先頭打者に安打を許すと、宇津木監督は投手を20歳の後藤に交代。最終回の7回は再び上野をマウンドに送った。宇津木監督は「正直ドキドキした」と口にしながら、「(28年ロス五輪で)ソフトボール競技があった時、上野のように1人、五輪を経験している選手がいたら、日本は違ってくる。また金メダルを獲れる。そういうことを考えて後藤投手をメンバーに入れたので、何かいいものを残していきたいと思って交代しました」と説明。この試合の勝敗にとどまらず、先を見据えての選手起用だったことを明かした。

 一方、最終回を上野に託したことについては、「上野投手は日本だけでなく、世界のソフトボール界を引っ張ってきた。私自身、彼女のことを一番尊敬しているし、優勝した瞬間、彼女に真ん中にいてほしいという理想がありました」と述べた。

 表彰式の後には、上野から思いもよらない言葉をかけられたという。「『このメダル、監督にあげます』と言われましたけど、自分で持ちなさいと言いました」と嬉しそうに告白。「上野にかけられた時、監督を引き受けてきて良かったなと思いました」としみじみと語った。

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2021年9月2日のニュース