柔道金のウルフ・アロン トレーナーに感謝 高校時代の「東京五輪出る」から10年「信じてくれた」 

[ 2021年9月2日 11:20 ]

ウルフ・アロン
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 東京五輪の柔道男子100キロ級で金メダルを獲得したウルフ・アロン(25=了徳寺大職)が2日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」(月~木曜前8・00)に出演。専属トレーナーを務める前村良佑さんに感謝した。

 「メダリストが贈るありがとうのメダル」というテーマで登場したウルフは、感謝している人として「一番感謝してるのは、両親にも感謝してるんですけど、今回一緒に戦ったトレーナーの前村さんていう人がいて」と名前を挙げた。「僕の7個上かな、今32の年の人なんですけど、僕が高校1年生のときに、同じ高校だったんですけど専門学校を卒業して僕の高校にトレーナーとして戻ってきて。その人と3年間高校のときに戦ってて。2年生のときに東京オリンピックが決まって、そのときに『東京オリンピックにオレは出るから、トレーナーをやってくれ』って言うふうに頼んだんですよね」と明かした。

 「高校生のお願いを真に受ける人ってあまりいないと思うんですけど、その前村さんは僕のことを信じてくれて。16歳からですから、僕今26の代なんでほぼまるまる10年くらいサポートしてくれて、今回も一緒に戦うことができて、優勝することができたんで。本当に今までありがとうという気持ちですし、ここで終わりじゃないから、これからもよろしくという風に言いたいですね」と感謝を述べた。

 十年来の伴走者なんですね、と言われると「トレーナーでもあるし、一番の理解者でもあるし、良き友達という感じです」とも話したウルフ。高校生の言葉を信じてくれたことについても「なかなかそういう人はいないですよね」としみじみと話した。

 金メダルを獲ったあとは「近くの建物まで来て僕のこと休み時間にマッサージとかもしてくれてて、本当に僕のことを信じてくれてましたし、終わった後は金メダルをかけて一緒に写真を撮ったりとかもできましたし。本当につらい時期もありましたけど、一緒に乗り越えてくることができたので嬉しかったです」と振り返った。前村さんは最初からウルフはやれると思っていたのかという問いには「そんなことはないと思います。僕がケガとかしてるのを身近で見てたので。でも僕がしっかりと乗り越えるのも見て、信じてはくれてたと思いますね。口には出さなかったかったですけど」と語った。 

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2021年9月2日のニュース