4強入り国枝 試合後は宿敵ウデに「パリで会おうぜ」3年後の現役続行に含み?

[ 2021年9月1日 15:19 ]

東京パラリンピック第9日 車いすテニス・男子シングルス準々決勝   国枝慎吾(ユニクロ) 7―6(9―7) 6―3 ウデ(フランス) ( 2021年9月1日    有明テニスの森公園 )

<パラリンピック車いすテニス 男子シングルス準々決勝>ステファン・ウデ(右)との試合を制し、4強入りを決めた国枝(撮影・坂田 高浩)
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 第1シードの国枝慎吾(37=ユニクロ)が第6シードのステファン・ウデ(50=フランス)をストレートで破り、2大会ぶりにベスト4へ進出した。お互いに手の内を知り尽くし、国枝自身「彼以上のライバルはこの先もいない。どんな試合でもタフだし、リスペクトしかない」というレジェンドと2時間18分の激闘。「凄く大きい。こういったタフなゲームを勝ちきることで次のゲームが良くなってくるはず。準決勝の自分に期待が持てる内容だった」と振り返った。

 第1セットは第7ゲームを終えて2―5。読みやポジショニングが抜群だったウデの術中にはまり、「第1セットは取られるのを覚悟した」という。だが、ここで逆に腹が据わり、「自分のやるべきこと」に集中した。ロブも多用してつないでくるウデに対しては「こちらから仕掛けることが大事。自分から攻めないと一生ラリーが終わらない」。1球ごとに声を挙げて自分主導のラリーに持ち込み、好調だったバックのダウンザラインを軸に攻め抜いた。4ゲームを連取し、タイブレークを9―7で制して第1セットを取ると、第2セットも粘られながら最後に突き放し、「勇気を持って(攻めの姿勢を)実行できた」と自賛した。

 前回16年リオデジャネイロ大会のシングルスは準々決勝で敗れてベスト8止まり。メダルが懸かる準決勝へ向けて「自分自身のプレーをやりきるだけ。悔いなく戦いたい」と意気込んだ。自身とウデの両ベテランが世界ランキング上位にとどまっていられる理由について問われると「これだけ年齢を重ねても進化しているってところじゃないですかね」とニヤリ。試合後、ウデとの会話で「パリで会おうぜ」と声をかけたと明かし、「彼自身も(パリ大会が開かれる)2024年までやると日頃の会話で言っている。ボク自身もやろうかな、という感じですかね。まだ分からないですけど」と3年後の現役続行に含みを持たせた。

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