ボッチャ・杉村 金王手 個人日本勢初の表彰台に「しびれました」

[ 2021年9月1日 05:30 ]

東京パラリンピック第8日 ボッチャ個人(脳性まひBC2)準決勝   杉村英孝3―2サントス ( 2021年8月31日    有明体操競技場 )

銀メダル以上を確定させた杉村(撮影・木村 揚輔)
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 ボッチャ個人の脳性まひBC2で、個人種目の日本勢で初めて4強入りした杉村英孝(39=伊豆介護センター)が決勝進出を決め、銀メダル以上を確定させた。

 12年ロンドン大会覇者・サントス(ブラジル)との接戦を制した杉村は、絞り出すようにうなって左手で何度もガッツポーズした。個人では日本勢初の表彰台を決め「本当にしびれました。良い舞台でサントス選手と試合をさせてもらったことに感謝したいし、決勝進出を素直に喜びたい」と目尻を下げた。

 2―2で迎えた最終エンドの最終6投目。5投目をミスして後がない中、ボールの密集を抜けてジャックボール(目標球)にピタリと寄せた。各エンドごとの制限時間はちょうど0秒。土壇場で勝利をもぎ取り「危なかったですね。緊張はしましたけど、(ミスからの)立て直し、切り替えの練習を積んできたことが形になった」とうなずいた。

 16年リオ大会では主将としてチーム(団体戦)の銀メダルに貢献したが、個人では8強止まり。「過去の自分に勝つ」という目標をこの日の準々決勝で達成し、勢いに乗った。きょう1日の決勝の相手は連覇を狙うワッチャラポン(タイ)。エースは「胸を借りるつもりで、チャレンジャーな気持ちで戦いたい」と力を込めた。

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2021年9月1日のニュース