国枝絶叫ベスト4! 第1セット2―5からタイブレークで奪取 2大会ぶり金へあと2勝

[ 2021年9月1日 13:32 ]

東京パラリンピック第9日 車いすテニス 男子シングルス準々決勝   国枝慎吾(ユニクロ) 7―6(9―7) 6―3 ウデ(フランス) ( 2021年9月1日    有明テニスの森公園 )

<パラリンピック車いすテニス 男子シングルス準々決勝>第1セット、タイブレークでポイントを奪い、雄叫びをあげる国枝(撮影・坂田 高浩)
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 世界ランキング1位で第1シードの国枝慎吾(37=ユニクロ)が第6シードのステファン・ウデ(50=フランス)を7―6、6―3のストレートで破り、ベスト4へ進出した。

 第1セットのタイブレーク、4度目のセットポイントをつかんだ国枝は「オッシャー!」と絶叫した。このセットはゲームカウント2―5と追い込まれてから4ゲームを連取して6―5と逆転。第12ゲームで1度はセットポイントを握りながらタイブレークに持ち込まれ、タイブレークでも3―4と先行されたものの、気迫で押し返して9―7と粘り勝った。

 2012年ロンドン大会シングルス銀メダル、16年リオデジャネイロ大会ダブルス金メダルのウデに苦しめられた。1球1球、声を挙げて打つ気合も、相手の巧みなポジショニングと緩急をつけた試合運びの前に空回りした。しかし、2―5で迎えた第8ゲームで鮮やかなリターンを決めてブレークすると、国枝はウデの動きを読み切ったかのようにラリーで優位に立った。第2セットも4―1から2ゲームを奪われ、5―3で迎えた第8ゲームには40―0から3度マッチポイントをしのがれたが、最後は相手のダブルフォールトで勝利を決めた。日本選手団の主将が2大会ぶりの金メダルへ、また一歩前進した。

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2021年9月1日のニュース