上地・大谷組はオランダペアに敗れて3位決定戦へ 「2人で笑って終われるように」

[ 2021年9月1日 19:16 ]

東京パラリンピック第9日 車いすテニス・女子ダブルス準決勝   デフロート/ファンクート(オランダ) 6―4 6―2 上地結衣(三井住友銀行)/大谷桃子(かんぽ生命) ( 2021年9月1日    有明テニスの森公園 )

<パラリンピック車いすテニス 女子ダブルス準決勝>第1セット、サーブを放つ上地(右奥は大谷)(撮影・坂田 高浩)
Photo By スポニチ

 第3シードの上地・大谷組は第1シードのオランダペアにストレートで敗れ、決勝進出を逃して3位決定戦に回った。第1セットは1―3から3ゲームを連取したものの、そこから逆に3ゲームを奪われ、第2セットも1―0から5ゲームを連続で失って流れをつかめなかった。

 作戦はファンクートのバックにボールを集めて上地の方へ打たせ、チャンスで上地が決めるというもので、第1セット途中までは機能していた。4―3となったチェンジコートの場面で大谷が「このまま作戦を続けるか、それとも変えるか」と提案。ファンクートが対応してくると想定し、「同じことをやっていては難しい」(上地)とデフロートへも打っていくことにしたが、ファンクートのプレー精度が予想どおり上がり、「読みは当たっていたけど、それに対する対処法が確立できていなかった」(同)という。第2セットからはオランダペアに余裕が生まれ、デフロートが前へ出て攻撃する回数が増えた。上地は「ああなると自分たちが手を付けられる状態ではなかった。第1セットの段階で、もっとプレッシャーをかけることが必要だった」と分析した。

 上地は「きょうのプレー自体は悪くなかった」と話しながらも、「私たちはミスが多いペアではないけど、決めきる力が今後の課題」と発展途上であることを認めた。それでも、二條実穂と組んだ前回2016年リオデジャネイロ大会では4位に終わっており、「ダブルスでは前回以上の結果残すことが最低限必要。2人で笑って会場を後にできるように頑張りたい」と意気込んだ。大谷も「車いすテニスを始めてから上地選手と組むのを目標にしてきたし、組むからにはメダルを目標にしてきた。3位決定戦は自分たちらしいプレーをして結果につながったら」と話した。

続きを表示

この記事のフォト

2021年9月1日のニュース