スケボー金の四十住さくら 決勝で大技540連発も「練習では1回しか成功してなくて」

[ 2021年8月23日 11:46 ]

スケートボード女子パークで金メダルを獲得した四十住さくら
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 東京五輪スケートボード女子パークで金メダルを獲得した四十住さくら(19=ベンヌ)が23日、日本テレビ「スッキリ」(月~金曜前8・00)に生出演。東京五輪決勝での試技を振り返った。

 東京五輪の決勝では1本目から勝負に出た。細かい高難度技を詰め込み、最後は予選で温存した1回転半のエア技「540(ファイブフォーティー)」を2度決めて誰も追いつけない60点台を叩き出した。540を連続で決めた瞬間はいったぞという気持ちだったのかと聞かれると、「そうですね」と回答。「練習でもスッとは1回しか決めたことがなくて。1回ずつは結構乗ってたんですけど、連続でやったのは1回しか成功してなくて」と驚きの事実を明かした。

 それを決勝の舞台で挑戦しようと思ったのは、「本当は(予選)3本目に失敗したランをやる予定だったんですけど、その日が調子悪くて。だから変えました」と四十住。自身で決断し、「公開練習で調子が悪かったから、ファイブの方がいいんじゃないかなと思って。得点高い方だからと言うより、1本目だからノーミス作れる方がいいと思って」決めたと説明した。

 他の選手の技を見て変えることはあるのかと聞かれると、「全くほかの選手は見ないです。緊張しちゃうんで。自分のやりたいことに集中してます」と話した。他の選手の点数や技については「あんまり見ないです」とし、五輪では「1本目で60点出てすごいビックリしたんですけど、あと2本あるから自分のやりたいことやろうって思いました」と振り返った。

 他の人と競っているという意識はないのかと聞かれると、「そうですね。みんな頑張っているし、みんな自分の限界に挑戦しているからライバルだけど、自分との戦いと言う感じですね」と四十住。「一番は楽しいから。苦しい事があまりないです。乗れなくて早く乗りたいなというのはありますけど、それより楽しさが勝ちます」と強調した。東京五輪後、10日間ほど取材対応などで滑れていなかったとしたが、「こんなに乗ってないのは初めてですね。昨日ハーフパイプ久しぶりに滑ったんですけど、めっちゃ怖かったです。病み上がりみたいです」と語った。

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2021年8月23日のニュース