田村“三度目の正直”5年ぶり2勝目 プレーオフでチップインイーグル

[ 2021年8月23日 05:30 ]

男子シニアゴルフツアー ファンケル・クラシック最終日 ( 2021年8月22日    静岡県裾野市裾野CC=7040ヤード、パー72 )

優勝した田村(右)は大会名誉会長の池森賢二ファンケル名誉相談役ファウンダーから優勝カップを授与され笑顔
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 田村尚之(57=ダイクレ)が16年富士フイルム・シニア選手権以来、5年ぶりのシニアツアー通算2勝目を挙げた。通算10アンダーで阿原久夫(50=Golf ZONE Hesaka)、秋葉真一(56=関文グループ)と並んだが、プレーオフ1ホール目にチップインイーグルで勝負を決めた。一昨年の前回大会はプレーオフで敗れており、3年越しの雪辱を果たした。

 グリーン奥のラフからパターで打った4メートルの一打がカップに吸い込まれると、田村ははしゃぎ回った。「前回3人のプレーオフで負けていたので勝てて良かった」と5年ぶりの優勝をかみしめた。

 前半終了時点で4打差をつけられたが、今回のために呼んだ元ハウスキャディーの鈴木美穂さん(28)から「昨日もカムバックできたから頑張りましょう」と言われて食らいついた。「乱視で右が高く見える」というラインも鈴木さんに読んでもらい、自身3度目のプレーオフを初めて制した。2月に母・幸子さんが90歳で他界。この日は何度も天を見上げた。

 「虚弱体質だった」というアマ時代から、ファンケルの総合ビタミン剤などを摂取してきた。優勝インタビューでは同社のピルケースを披露。「このおかげで今の僕がある」と主催者にも感謝した。

 ≪秋葉6勝目逃す≫4打差の9位から出た秋葉は18番のイーグルで一時は単独トップに立ち、プレーオフでもパー5で2オンに成功したが及ばなかった。19年佐世保シニア以来の6勝目は逃したが「田村さんの(ラフからの)パットが素晴らしかった」と悔いはなかった。プレーオフの第1打を引っ掛けて左の木に当てた阿原は「あれが悔やまれる」と嘆いた。それでもシニアルーキーで初めて優勝争いを繰り広げ「最高でした」と収穫は得た様子だ。

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2021年8月23日のニュース