小祝 最大6差逆転、初の2週連続Vで黄金世代トップタイ通算6勝目 副賞ショベル「雪かきに」

[ 2021年8月23日 05:30 ]

女子ゴルフツアー CATレディース最終日 ( 2021年8月22日    神奈川県 大箱根CC=6638ヤード、パー72 )

優勝した小祝は副賞のミニ油圧ショベルの前で笑顔(撮影・村上 大輔)
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 強風の中、首位に4打差の5位から出た小祝さくら(23=ニトリ)が71とスコアを伸ばし、通算7アンダーで前週のNEC軽井沢72に続く自身初の2週連続優勝を逆転で飾った。これで今季5勝目、通算では6勝目。賞金1080万円を加え、今季獲得額を約1億7000万円と首位の座を守った。首位スタートの東京五輪銀メダリスト・稲見萌寧(22=都築電気)は77と崩れ、通算5アンダーの2位だった。

 最大瞬間風速15・4メートル。グリーン上のボールが動くほど、強風が吹き荒れた最終日。波乱は起きた。首位は東京五輪銀メダルと勢いに乗る稲見。逆転はないと決めつけていた小祝は18番グリーン脇のスコアボードを確認しなかった。気負うことなく打った1・2メートルのバーディーパットで単独首位に浮上した。

 「優勝するとは思ってなかったので…。萌寧ちゃんが前半伸ばしていたのでビックリです。リーダーボードを見なくて良かった」

 最大6打まで開いた差が、7ボギーという稲見の信じ難い失速により、知らぬ間に16番で追いついていた。

 この優勝で自身初の2週連続Vを達成。国内ツアーの通算勝利数も6に伸ばし、多士済々の黄金世代をリードする畑岡に並んだ。何より喜んだのは、日本キャタピラー提供の優勝副賞、CATミニ油圧ショベル(500万円相当)。「雪かきに使いたいと思います。車が出せない日があるので。コンビニに行くのにも使えたらいいな。近くのローソンは駐車場が広いので」と笑顔で話した。初出場の18年大会から目を付けていた賞品だった。

 今週は地元北海道でのホステス大会、ニトリ・レディースだ。「自信を持ってプレーしたい」。昨年、笹生に敗れて2位となったその日から「リベンジしたい」と照準を合わせてきた舞台で、史上3人目&最年少23歳136日での3週連続優勝の快挙に挑戦する。

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