瀬古利彦氏、無力さ痛感 女子マラソン開始時間変更「選手寝てます…変えるのやめて」訴えも「ダメでした」

[ 2021年8月23日 12:46 ]

瀬古利彦氏
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 日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(65)が23日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」(月~木曜前8・00)にゲスト出演し、東京五輪のマラソンをめぐるドタバタ劇の裏事情を明かした。

 今大会の代表選考では、男女の代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)方式を初めて導入。内定者には1年近い調整期間があったが、世界中で拡大した新型コロナウイルスの影響で、開催が1年延期に。調整期間は2年と間延びした。

 瀬古リーダーは「延期になって、(選手に)『僕たち、代表そのままやってくれるんですか?』とは聞かれました」と明かし、「君たちは自分で権利を取ったんだから、交代はしない。1年間、しっかり練習して本番に備えてくれと、その日に言ってあげました」と即日、返事をしたという。

 東京の暑さへの懸念から、マラソンと競歩が札幌へと会場を移して開催されることが、IOCなどの判断で決まった。「もう、ショックですよ、ショック。僕ら強化への相談もなく、急に発表してるわけ。ネット(のニュース)で知りましたから。東京のコースが札幌へ。『え?これ誰が決めた?』っていう感じ」。寝耳に水の決定に耳を疑ったという。

 極めつきは、女子マラソンの開始時間の突然の変更。午前7時の号砲予定が、暑さを理由に1時間繰り上げられることが決まったのは、前日の夜だった。瀬古リーダーは「夜の6時に聞いた。『7時に記者会見やるから』っていうんで。『選手、寝てますよ。だから変えるのやめて下さい』と言ったんだけど、ダメでした」と、必死の抵抗も報われなかったという。

 パーソナリティーのフリーアナウンサー垣花正(49)が「日本で陸上界で尽力している人のはるか上を超えて、いきなり命令的に落ちてくることもあるんですね」と驚くと、瀬古リーダーは「オリンピックってそうなんだなと初めて知りました。現場の声なんて通用しない」と無力さを口にした。

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