山内 ツアー自己ベスト67、暫定4位浮上「雨に負けず我慢強くできた」

[ 2021年3月21日 05:30 ]

女子ゴルフツアー Tポイント×ENEOS第2日 ( 2021年3月20日    鹿児島県 鹿児島高牧CC=6424ヤード、パー72 )

1番ホール、ティーショットを放つ山内(撮影・中村 達也)
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 21位から出たツアー未勝利の山内日菜子(24=ライク)が5バーディー、ボギーなしで回り、ツアー自己ベストの67をマーク。通算8アンダーの暫定4位に浮上した。通算11アンダーの暫定首位には65と伸ばしたサイ・ペイイン(29=台湾)が立ち、16番を終えてイーブンパーの渋野日向子(22=サントリー)は通算5アンダーの暫定15位。降雨によるコースコンディション不良のため、26人が競技を終えられずサスペンデッドとなった。

 もう一人の「ひなこ」が、優勝戦線に浮上した。13、15番で1メートル前後に寄せて奪ったバーディーが象徴するようにショットが好調。雨が降り続く中、ボギーなしの5バーディーで回り「雨にも負けず我慢強いプレーができた」とうなずいた。

 プロ6年目だが一度もシードを獲得したことはない。19年のオフに栄養士とトレーナーと契約して初めて自分の体と向き合い、ゴルフも変わった。これまで試合前日に食べていた好物の焼き肉を、エネルギーに変わる糖質の多い肉うどんに変えるなど食生活を見直し。体を4キロ絞り「自然にショットが安定したり、練習量が増やせるようになった」という。

 大会出場が決まったのは開幕3日前。地元の宮崎で練習していた時に、欠場者による繰り上がりで推薦出場の連絡が来た。推薦出場での初優勝となれば日本人4人目で「優勝してレギュラーツアーに出たい」。ツアー選手で「ひなこ」は海外メジャー覇者の渋野と2人だけ。「同じ名前でうれしさはあります。私も頑張ろうって」と山内。こちらもシンデレラストーリーを目指す。

 ◆山内 日菜子(やまうち・ひなこ)1996年(平8)4月22日生まれ、宮崎県出身の24歳。9歳でゴルフを始める。16年プロテスト合格。17年に下部ツアーで初優勝。レギュラーツアーの最高成績は19年アクサ・レディースの18位。1メートル62、60キロ。血液型O。

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2021年3月21日のニュース