女子走り幅跳び 東京パラ内定の兎沢が優勝、助走に手応え「理想に近づいている」

[ 2021年3月21日 19:14 ]

日本パラ陸上競技選手権第2日 ( 2021年3月21日    駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場 )

<日本パラ陸上選手権 2日目>女子(T63)走幅跳、勢いよくジャンプする兎沢朋美(撮影・木村 揚輔)
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 今夏の東京パラリンピック陸上女子走り幅跳び(義足T63)代表に内定している兎沢朋美(日体大4年)は同種目に出場し、追い風3・2メートルの参考記録ながら自身の待つアジア記録を8センチ更新する4メートル52で制した。

 兎沢は「経験した中で一番と言っていい」と語るほど激しい雨と風、低い気温といった最悪のコンディションでも実力を発揮し「最低限のことはできた」と振り返った。パラリンピックイヤーを迎えるにあたり、冬は助走での走力向上を目指してトレーニング。20日に出場した女子100メートル(義足T63)では自身のアジア記録を更新して優勝するなど、着実に走力が上がっている。この日は厳しい環境でも安定した助走で「理想に近づいている」と手応えも十分だ。

 目指すは東京パラリンピックでのメダル獲得。今後はIPC公認となる日体大の陸上競技会、4月24日にスタートするジャパンパラ競技大会に出場する。課題を「空中動作でのロスが大きい。早い段階で着地の動作に入ってしまうので改善したい」とし、「メダル争いは5メートルが基準になる。そこにどれだけ近づけていけるかがポイント。引き続き練習していく」と気合いを入れ直した。

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2021年3月21日のニュース