沙羅2位!W杯107回目表彰台、アホネンの最多記録王手 総合Vも前進

[ 2021年3月21日 05:30 ]

W杯ジャンプ女子第10戦で2位に入った高梨
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 ノルディックスキーのW杯ジャンプ女子は20日、ロシア・ニジニタギルで個人第10戦(ヒルサイズ=HS97メートル)が行われ、1回目92・5メートルの110・8点で4位だった高梨沙羅(クラレ)は2回目95・5メートルを飛び、合計224・1点で2位。通算107回目の表彰台で、ヤンネ・アホネン(フィンランド)が持つ男女通算歴代最多の108回に王手をかけた。マリタ・クラマー(オーストリア)が、合計232・1点で今季4勝目。丸山希(明大)は6位、伊藤有希(土屋ホーム)は8位、勢藤優花(北海道ハイテクAC)は19位で、岩渕香里(北野建設)はスーツの規定違反で失格となった。

 高梨が抜群の安定感で今季7度目の表彰台に立った。風が回る複雑な条件で全体的に得点が伸び悩む中、1回目は消化不良の飛躍となったものの2回目に修正。「1回目は(踏み切りの)タイミングを踏み外したけど2回目は合わせられた」とヒルサイズまで1・5メートルと飛距離を伸ばした。

 男女通算歴代最多の表彰台が目前となったが「(表彰台の)一番高いところに上るには、少しのミスも許されない。初歩的なミスを繰り返さないようにしたい」と慢心はない。今季はここまで9戦で3勝をマーク。この試合でクリジュナル(スロベニア)を逆転して個人総合得点で首位に浮上し、4季ぶりの個人総合優勝にも前進した。

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