レイカーズのジェームズが右足首を負傷 長期離脱か? ホークスのヒルが背後から衝突

[ 2021年3月21日 10:04 ]

レイカーズのジェームズの背後から肩で接触するホークスのヒル(AP)
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 NBAレイカーズのレブロン・ジェームズ(36)が20日に地元ロサンゼルス(カリフォルニア州)で行われたホークス戦の第2Q1分10秒、モントレズ・ハレル(29)とのピック&ロールから左サイドにドリブルした際にボールをわずかにファンブル。ホークスの3人の選手に囲まれたあと、フォワードのソロモン・ヒル(30=198センチ、103キロ)に背後から低い姿勢で肩から押し倒され、右足首を捻挫した。倒れたあとジェームズはうなり声をあげながらサイドラインの外に両手を使いながらはって移動。そのあと2回転して右足首を両手で押さえて苦悶の表情を浮かべた。

 数分後に立ち上がったものの右足をコートにつけることはできず、脚をひきずりながらロッカールームへ。そのあと検査をレントゲンとMRI(磁気共鳴画像検査)を受けたが、試合終了から2時間後にレイカーズ側はジェームズが「高位足関節捻挫」と診断され、無期限で戦列を離脱することを発表した。

 ヒルはジェームズのボールをスティールしようとはしていたが、低い体勢で肩を入れて脚に接触しており、NFLなどではオフェンス側にコールされる背後から、かつ腰から下への危険なブロック(クリッピング=15ヤードの罰退)に相当する行為。審判は通常の反則をヒルに対してコールしたが、ハレルは「バスケのプレーじゃない。それ以上の反則(フレイグラント)だ」と痛烈に批判した。

 レイカーズは右脚を痛めているアンソニー・デービス(28)も14試合連続で欠場しており、ホークス戦の前半で昨季のファイナル優勝に貢献した主力2人が不在となった形。昨季、クリッパーズでシックスマン賞に輝いたハレルが23得点と11リバウンドを稼いで奮起したが、試合は94―99(前半51―52)で敗れた。

 レイカーズの連勝は4で止まり、28勝14敗となってサンズ(27勝13敗)とゲーム差なしながら西地区全体で2位から3位に後退。今季40試合に出場して25・8得点、8・1リバウンド、8・0アシストをマークしていたジェームズは負傷するまで6本のフィールドゴールのうち3本(うち3点シュートは2本中1本)成功させ、フリースローを3本すべて決めて10得点を記録していたために、NBA歴代最長となっている2ケタ得点の連続記録はかろうじて更新(1036試合)したが、あと30試合を残しているレギュラーシーズンでは長期離脱となるおそれが出てきた。

 ホークスは22勝20敗で東地区全体の5位。ジョン・コリンズ(23)が27得点と今季自己最多の16リバウンドを記録して勝利に貢献し、アシスタントコーチからシーズン途中で指揮官となったネイト・マクミラン(56)監督代行になってからは無傷の8連勝となった。トレイ・ヤング(22)は14得点と11アシスト。ヒルは18分の出場で9得点だった。

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