アーチェリー早川漣が2大会ぶり五輪代表 夫のサポート力に変え「全ての面で感謝」

[ 2021年3月21日 21:51 ]

アーチェリー東京五輪代表最終選考会 ( 2021年3月21日    東京・夢の島公園アーチェリー場 )

<東京五輪アーチェリー競技最終選考会>競技に臨む早川(撮影・会津 智海)
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 女子は12年ロンドン五輪団体銅メダルのエース・早川漣(33=デンソーソリューション)がトップ通過し、2大会ぶり2度目の五輪出場を決めた。「練習で調子が良くなかったので不安だったけど、ホッとしました」と安どの表情を浮かべた。

 ロンドン五輪後に右肩痛で第一戦を退いたが、16年に復帰。今も痛みを抱えており、この日は「肩に力が入らなくて後半崩れかけたので、内容は納得がいかない」と手放しには喜べなかった。それでも強風と横殴りの雨で嵐のように荒れた天候に動じないどころか、「天気が荒れると聞いてちょっと楽しみにしていたけど、思ったよりおとなしくて残念」と舌を出すほど抱負な経験で乗り切った。

 19年8月には韓国のトップ選手だった金星辰(キム・ソンジン)さんと結婚。JOCエリートアカデミーで男子コーチを務める夫のサポートには「全ての面で感謝しています」と目尻を下げる。今大会まで不調が続き「弓のせいにしたかった」という早川の弓の細かな調整も金星辰さんが行ってくれたという。「望む通りにやってあげる、と言ってくれて。けっこう面倒くさい大変な作業を全部やってくれました」。夫の思いが詰まった弓を引き続けた。
 33歳のベテランはともに東京五輪に内定した中村美樹(28=ハードオフ)、山内梓(22=近大)ら20代の後輩たちを「後ろから押していきたい」とバックアップする構えだ。「今のところ最後」と語る集大成の舞台へ「出るからには3種目(個人、団体、混合)でメダルを取りたい」と誓った。

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2021年3月21日のニュース