日野が今季初勝利 TL100試合出場達成の39歳ニリ・ラトゥ「ケンタッキーが秘けつ」

[ 2021年3月21日 15:37 ]

ラグビートップリーグ第4節   日野(勝ち点4) 10―7 NEC(勝ち点1) ( 2021年3月21日    秩父宮 )

 雷のため13日から延期されていた1試合が当初予定の柏の葉(千葉)から秩父宮に会場を変更して行われ、日野が今季4試合目で初勝利をマークした。

 強い風雨の中、風上の前半は0―0。風下の後半8分にロックのリアキ・モリが先制トライを挙げながらも、35分にWTBチャンス・ペニーの故意の反則による認定トライで7―7と追いつかれ、さらにペニーがシンビン(10分間退場)と苦しい状況に追い込まれた。しかし、最後は敵陣で反則を誘い、ロスタイムの42分に途中出場のFB田辺秀樹が決勝PGを蹴り込んだ。今季、FWコーチから昇格した元日本代表No・8の箕内拓郎ヘッドコーチ(HC)は指揮官として初勝利を記録した。

 日野の元トンガ代表No・8ニリ・ラトゥはこの試合で史上87人目となるトップリーグ通算100試合出場を達成。07~14年に在籍し、主将も務めた古巣NEC相手にマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選ばれる活躍で勝利に貢献し、「かつてのチームメートを相手に戦うのは特別。NEC戦での100キャップ達成は特別中の特別」と喜んだ。15年からニューカッスル・ファルコンズ(イングランド)で3シーズンプレーし、18年に日野に加入。昨季での引退も考えていたというが、NECでも一緒にプレーした箕内HCから「もう1年やってほしい」と慰留されて現役を続行した経緯を明かし、「箕内HCには凄く感謝している」と話した。

 初来日当初に比べてトップリーグの「レベルアップを感じている。うれしい。今後も楽しみ」と話すラトゥ。試合後はNECと日野の選手に囲まれて記念撮影を行い、お祝いの花束と好物のケンタッキーフライドチキンをプレゼントされた。2月に39歳となった闘将は「ケンタッキーが長くプレーする秘けつ。これを食べているから長く現役をやれていると思う」と笑い、「今後、ケンタッキーがスポンサーについてくれないかな?」とおどけた。

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2021年3月21日のニュース