錦織、昨年全仏以来155日ぶり勝利 勝因は“3つのポイント”にあった

[ 2021年3月3日 05:30 ]

男子テニス ABN・AMROワールド第1日シングルス1回戦   錦織(日清食品)2-0オジェアリアシム(カナダ) ( 2021年3月1日    オランダ・ロッテルダム )

シングルス1回戦で勝利し、今季初勝利を挙げた錦織(AP)
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 シングルス1回戦で世界ランキング45位の錦織圭(31=日清食品)が世界19位のフェリックス・オジェアリアシム(20=カナダ)を7―6、6―1のストレートで破り、今季4試合目で初白星を挙げた。昨年9月27日の全仏オープン1回戦以来155日ぶりの勝利。2回戦は世界23位のアレックス・デミノー(22=オーストラリア)と対戦する。2日はマクラクラン勉(28=イカイ)とのペアでダブルス1回戦を戦い、第3シードのウェスリー・コールホフ(31=オランダ)ウカシュ・クボット(38=ポーランド)組に敗れた。5―7、6―3で迎えた10点先取のタイブレークを6―10で落とした。

 155日ぶりの白星をかみしめるように、錦織は控えめに拳を握った。トップ20からの白星は19年1月のブリスベン国際決勝で当時16位のメドベージェフ(ロシア)を破って以来、約2年2カ月ぶり。昨年は右肘、右肩の故障に加え、新型コロナウイルス感染にも泣いただけに「(昨年以降で)一番良かったと言える試合。自分のテニスが戻ってきている」と実感を込めた。試合時間は1時間38分。本人の証言を基に、復活を印象づけた快勝の要因を探った。

 (1)「サーブは確率も取得率も良かった。それが一番の違い」 第1サーブの成功率は74%、ポイント取得率は85%を記録した。カレノブスタ(スペイン)に敗れた全豪1回戦の成功率67%、取得率63%から大幅アップ。昨年からフォーム改善に取り組むサーブが機能したことで、主導権を握るラリーも増えた。

 (2)「重要な場面でいいポイントが取れた」 2度握ったブレークポイントで2度とも相手サービスゲームを突破。1度握られたブレークポイントはしのいだ。全豪1回戦は11度握りながら成功は3回だけ。11度握られて5度ブレークを許した。この日は出だしから3連続ポイントで主導権を握ったタイブレークも含め、全盛期の勝負強さが垣間見えた。

 (3)「試合になって突然ボールが入る気がした」 相手の第1サーブに対するリターン得点率は全豪1回戦の17%から27%にアップ。凡ミスもわずか8回とショットの精度の高さが光った。
 故障続きで限界説も聞こえる中、31歳の錦織は「まだ年を取ったとは思っていない。20代に比べて疲れる感じもない」と言い切った。今季はトップ10返り咲きと、東京五輪でのメダルを目標に掲げる勝負の年。長いトンネルの出口がようやく見えてきた。

《錦織苦闘の経過》
 ▼19年8月30日 右肘痛を抱えながら出場した全米オープン3回戦でデミノー(オーストラリア)に敗戦。
 ▼同10月22日 右肘の手術を受ける。シーズン残り試合を欠場。
 ▼20年8月16日 新型コロナ感染を公表し、全米オープン前哨戦の欠場を決定。
 ▼同26日 全米オープン欠場を表明。
 ▼同9月8日 ジェネラリ・オープンで復帰も1回戦で敗退。
 ▼同14日 イタリア国際に出場し、1回戦で383日ぶりに勝利。
 ▼同30日 全仏オープン2回戦で敗退。右肩を痛め、シーズンの残り試合を欠場。
 ▼21年1月15日 メルボルン入りしたチャーター機の同乗者にコロナ陽性者が出たため、2週間の完全隔離。
 ▼同30日 屋外での練習をスタート。
 ▼同2月3日 ATP杯ロシア戦でメドベージェフに完敗。
 ▼同6日 ATP杯アルゼンチン戦でフルセットとの末にシュワルツマンに敗戦。
 ▼同8日 全豪オープン1回戦でカレノブスタ(スペイン)にストレート負け。

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