五輪パラ組織委 女性理事候補12人選出、橋本新会長の“公約”実現へ

[ 2021年3月3日 05:30 ]

2日、東京2020組織委員会の理事会であいさつする橋本聖子会長
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 東京五輪・パラリンピック組織委員は2日、都内で臨時理事会を開き、理事の定数を35人から45人に増やすことを決めた上で、新たな女性の理事候補12人を選んだ。3日の評議員会で承認される。日本オリンピック委員会(JOC)専務理事の福井烈理事がこの日辞任して理事数は33人となり、うち女性理事は7人。新理事会は45人のうち女性理事が19人と約42%を占めることになり、橋本聖子新会長が“公約”に掲げた女性理事比率40%以上が実現する。

 候補者名は明かされなかったが、12人は女子マラソンの高橋尚子氏やJOCの籾井圭子常務理事ら。武藤敏郎事務総長は「アスリート」「男女平等問題の有識者」「発信力」を選出理由に挙げた。また、男女平等や多様性尊重の推進役として、荒木田裕子理事を副会長の一人に選んだ。理事は無報酬で日当や交通費もないが、単純に人数を増やした解決策を疑問視する声もある。武藤事務総長は理事45人体制について「現職の方に辞めていただくのは現実的ではない」と説明した。

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