原英莉花“女王宣言”「勝ちたい思いが強い」4日から有観客で21年女子ゴルフ初戦

[ 2021年3月3日 05:30 ]

ダイキン・オーキッド・レディース 4日開幕

練習ラウンドでティーショットを放つ原英莉花(撮影・沢田 明徳)
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 国内女子ゴルフの今年初戦となるダイキン・オーキッド・レディースは4日から4日間、沖縄・琉球GCで開催される。コロナ禍の影響で統合された20~21年シーズンのリスタート。現在賞金ランキング3位の原英莉花(22=日本通運)は2日、練習ラウンド後に公式会見に臨み、賞金女王を今年の目標に掲げ、年をまたいだ国内2試合連続優勝に向けて決意を示した。

 公式会見で原は力を込めた。「勝ちたい思いが強い」。昨年の最終戦ツアー選手権リコー杯を制し、今大会には自身初の国内2試合連続優勝がかかる。賞金ランキング3位で1位・笹生優花との金額差は約2300万円。「賞金女王は昔からの夢。狙える位置にいるのはうれしい。国内で1番を目指し頑張りたい」と初タイトルに強い意欲を示した。

 来年の米ツアー参戦を目指し予選会(Qスクール)受験も視野に入れているが、挑戦するのは世界ランキング75位以内に出場資格が付与される最終予選会だけ。海外メジャーの出場権を得るためにも国内で好成績を残し、現在89位の世界ランキングを上げることに集中する。その先に女王の座がある。

 昨年12月の全米女子オープンでは通算19オーバー、152位で屈辱の予選落ちを喫した。「海外選手との弾道の違いを間近で感じた。いい刺激になった」。オフはトレーニングで体を鍛え、師匠の尾崎将司(74=I・S・T)のもとでショットを打ち込み、飛距離が稼げるドローボールと、ピンをデッドに狙える高い弾道の習得に時間を割いた。

 新たな武器もある。1Wを昨年の最終戦で使ったミズノST200Xから、高弾道でボールがつかまりやすい同ST―Xに替えた。約1カ月のテストを経て投入するが「飛んでいるし、ランも出ている。凄く味方になる」と好感触を得ている。

 この日は強風と小雨の中、アウト9ホールを回った。24位に入った19年大会以来2年ぶりの琉球GCを「風のジャッジが難しい印象。グリーン周りも外してはいけないところがある」と警戒した。

 今大会は19年最終戦以来1年3カ月ぶりに有観客で開催される。「凄く楽しみ。1年3カ月前よりいいプレーが見せられたらなと思う」。自信に満ちた笑みが浮かんだ。

 ▽米女子ツアー予選会 3段階で実施される。2次予選会の上位10人、レギュラーツアー賞金ランキング101~150位、下部ツアー賞金ランキング11~30位、世界ランキング75人以内などに最終予選会の出場資格が付与。最終予選会の上位45人程度に翌年のレギュラーツアー出場権が与えられる。

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