サントリーSH斎藤直人が注目デビュー 早大で日本一、サンウルブズで世界体感 ライバル流に挑戦状

[ 2021年2月16日 05:30 ]

ラグビーTL 20日開幕

サントリーと代表で9番獲りを目指す斎藤
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 ラグビーのトップリーグ(TL)2021が、今月20日にいよいよ開幕する。新型コロナウイルスの影響で、昨シーズンは2月途中で打ち切りとなり、今季も当初の予定から5週間遅れの開幕に。約1年ぶりに帰ってくる国内トップカテゴリーのラグビーは見どころいっぱいだが、注目の一つが23年W杯フランス大会での代表入りが期待されるルーキーのデビュー。サントリーのSH斎藤直人(23)が、TLでの活躍を足がかりに世界へ羽ばたくことを誓った。

 待ちに待った開幕戦が、いよいよ目前に迫ってきた。TLは当初1月16日に開幕予定だったが、複数のチームに新型コロナの陽性者が出て、延期が決定。複数の陽性者が出たサントリーも活動停止を余儀なくされたが、斎藤は「緊急事態宣言や自粛などの経験は初めてではなかったので、前回の経験を生かして生活しようと思った。自分のコントロールできることに集中した」と動じず。1月22日のチーム活動再開後、すでに練習試合も2試合を消化し、21日の開幕・三菱重工相模原戦への準備は整っている。

 昨年1月に早大主将として11季ぶりの大学日本一をつかんだ後、最終年となったスーパーラグビー(SR)サンウルブズの一員として6試合に出場(うち先発2試合)。世界最高峰と称されるリーグで、ニュージーランドやオーストラリアの一線級の選手と体をぶつけ合ったことで、TL移行に向けても「外国人のスピード感、サイズに感覚的に慣れがあった」と確実に経験が生きているという。

 チームにはスクラムハーフが4人在籍。その中でも9番を争う最大のライバルが、前主将で19年W杯では全5試合に先発出場した流大だ。斎藤は「ルーキーなので経験は一番少ない」と認めつつも、「逆に失う物はないので、思いっきりチャレンジできる」と話す。ピッチ外ではシャイで言葉数が少ない性格だが、ピッチ上では積極的にボールを動かして攻めるサントリーの「アグレッシブアタッキングラグビー」を体現するため、的確かつ強気な判断を心掛ける。

 日々の練習で刺激を受ける存在は多いが、その筆頭が今季新加入したニュージーランド代表SOボーデン・バレットだ。「考え方や発する言葉は“そういう考えもあるんだ”と発見が多い」という。ボールのもらい方や場面など、ハーフ団としてコミュニケーションを取る機会も多く、毎日が学びの場だ。「冷静に考えれば凄い人たちとプレーさせてもらっている」という環境も、9番獲得はいばらの道と言えるサントリーを選んだ理由だ。

 新型コロナの影響で、昨年は1試合もなかった日本代表。23年W杯までは残り2年となっており、代表争いはこれまで以上にし烈を極めることが予想される。「特別意識したり、目立つプレーをせず、まずは試合に出て、出場し続けることで近づく。代表になりたいという気持ちを強く持ちながら、まずはサントリーで9番を着て試合に出たい」と斎藤。燃えたぎるような内なる闘志を秘め、ルーキーイヤーに突入する。

 ◆斎藤 直人(さいとう・なおと)1997年(平9)8月26日生まれ、横浜市出身の23歳。3歳からラグビーを始め、神奈川・桐蔭学園高では13、15年度の花園で準優勝。16年4月に早大に入学し、1年からレギュラー。主将を務めた昨年度は11年ぶりの大学日本一に。昨年はスーパーラグビーのサンウルブズでプレーし、同4月にサントリー入り。1メートル65、73キロ。ポジションはSH。

 《ラストシーズン 決勝は5・23》現行TL最後のシーズンとなる今季は、当初2ステージ+プレーオフで開催予定だった。開幕延期に伴い、各8チーム2組の1回戦総当たり後、トップチャレンジリーグ(TCL)の4強を加えた計20チームによるプレーオフが行われ、最後の王者の座を懸けて5月23日に決勝(秩父宮)が行われる。22年1月の開幕を目指す新リーグは3部制となり、最上位の1部リーグは12チームと現行TLから4チーム減に。ディビジョン分けは今季の成績も一部反映される。

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