大坂“吉チョウ”16強!過去9度敗退3回戦を2年ぶり突破 優勝した19年には蛾が…

[ 2021年2月13日 05:30 ]

テニス 全豪オープン第5日 ( 2021年2月12日    オーストラリア・メルボルンパーク )

全豪オープン女子シングルス3回戦、チョウを見つめる大坂(AP)
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 女子シングルス3回戦で世界ランキング3位の第3シード大坂なおみ(23=日清食品)は同30位のオンス・ジャブール(26=チュニジア)に6―3、6―2で勝利した。優勝した19年以来2年ぶり3度目の16強進出。4回戦は昨年準Vで同14位のガルビネ・ムグルサ(27=スペイン)と対戦する。大会会場のあるビクトリア州がロックダウン(都市封鎖)に入るため、13日から最低5日間は無観客開催になることが決まった。

 粘った。大坂は第1セット第1ゲームでいきなりブレークポイントを握られたが、4度のジュースの末にキープ。試合を通して7度握られたブレークポイントを6度しのいだ。トリッキーな相手のリターンを警戒した影響もあり、第1サーブ成功率は43%に低迷。ダブルフォールト5回などフラストレーションのたまる展開だったが「戦い続ければチャンスは来る」と集中力を切らさなかった。

 4大大会の3回戦では過去9度敗退。ラウンド別の勝率が最も低い“鬼門”を突破した。第2セット第6ゲームには蝶が大坂の顔に止まり、試合が一時中断。優勝した19年の1回戦では蛾(が)がベースライン付近に止まり一時プレーがストップしており、虫の乱入は吉兆といえる。16強入りしたグランドスラムでは5回中3回優勝。データ的なV確率も60%に上昇した。

 昨夏の全米オープン前哨戦から続く自己最多の連勝を17に伸ばした。4回戦で対戦するムグルサは4大大会2度の優勝を誇る強敵だが、大坂は「オンス(ジャブール)より予想不可能ではないので、やりにくくはない。ウィンブルドンや全仏の優勝を見て、ずっと対戦したいと思っていたので、ワクワクする」と歓迎した。

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