渋野日向子「頭使って」攻略 6700ヤード超の難コース警戒「耐えて耐えて耐えまくる」

[ 2020年12月11日 05:30 ]

全米女子オープン初出場の渋野は、練習ラウンドで笑顔を見せる
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 女子ゴルフの今季メジャー最終戦となる第75回全米女子オープンは10日(日本時間11日未明)、テキサス州のチャンピオンズGCで開幕。新型コロナウイルス感染拡大の影響で6月から延期され、無観客で開催される。開幕を前日に控えた9日に大会初出場の渋野日向子(22=サントリー)が取材に応じ、世界一のゴルファーを決める難コース攻略法を語った。

 最も歴史のある女子ゴルフのメジャー。その第75回大会は新型コロナウイルスの影響で12月開催となり、さらに日照時間の関係で大会史上初めて予選で2コースを使う異例ずくめの開催となる。難易度の高いメジャーセッティングの上に、2倍のコース戦略を頭に叩き込まなければならない。計63ホールの練習ラウンドを決行した渋野は、飾ることなく警戒感をあらわにした。

 「全米女子オープンっていう名に負けないくらい、かなり難しい。本当に頭を使いながら。耐えて耐えて耐えまくるゴルフができるように頑張ります」

 特にサイプレスCはパー71で6731ヤード。日本ツアーで史上最長となった10月の日本女子オープンは6761ヤードでパー72の設定だった。「かなり長い。なかなか日本ではない」。2打目がウッドとなるパー4もあり、攻めるホールと耐えるホールのメリハリが必要だ。

 距離だけではない。池も多く配置され、さらに傾斜の強いグリーンが待ち受ける。奥行きが60ヤードもあるグリーンもあり、「パット、アプローチの勝負になる」。総合力が試される難コース。米ツアー参戦を目指す22歳は「この難しさの中でゴルフする自分、苦しんでいる自分を想像するのが楽しい」と前向きに言った。

 今季ここまでの海外メジャー3戦の最高成績は51位。今大会の第一目標には予選通過を掲げた。「気持ち的にネガティブな時が多かった20年。最終戦をここで終えられることは凄く良い経験だと思う」。世界最高峰の舞台で迎える20年最終戦を、21年へとつながる4日間にする。

 ▽全米女子オープン 1946年に第1回大会が開催された現存する女子最古のメジャーで、今年で第75回を迎える。日本勢の最高成績は87年にプレーオフの末に敗れた岡本綾子の2位。過去最多の日本勢19人が出場する今年は、テキサス州ヒューストンに位置するチャンピオンズGCが舞台。同コースでは69年に男子の全米オープンが開催されたが、今大会は初開催となる。予選はサイプレスクリーク(6731ヤード、パー71)とジャックラビットコース(6558ヤード、パー71)の2コース、決勝はサイプレスクリークで行われる。

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