柔道男子66キロ級「強い気持ち」丸山VS一二三「豪快な一本」 13日、史上初ワンマッチ五輪代表決定戦

[ 2020年12月11日 05:30 ]

柔道男子66キロ級五輪代表を争う阿部一二三(左)と丸山城志郎
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 柔道男子66キロ級の東京五輪代表決定戦は13日に東京・講道館で行われる。日本柔道史上初のワンマッチ五輪代表決定戦に臨む丸山城志郎(27=ミキハウス)と阿部一二三(23=パーク24)が10日、全日本柔道連盟を通じてコメントを発表。互いに東京五輪代表内定へ強い決意を示した。

 昨年の世界王者の丸山は「強い気持ちで戦う姿を皆さまにお伝えできたらと思う」と宣言。コメント冒頭でコロナ禍で医療の最前線で奮闘する従事者への謝意を示しながら、「今自分にできることは、多くの方々への感謝の気持ちを忘れず戦うことだと思う」とした。これに対して阿部は「試合に向けて、しっかりと勝つ準備をしてきた。豪快な一本を取りにいく自分の柔道をして勝ちきり、五輪代表内定を必ず決める」と力強い言葉を並べた。

 両者の対戦成績は丸山の4勝3敗。7試合中6試合で延長にもつれ込み、昨年の選抜体重別選手権決勝では13分超えの大熱戦になるなど、まさに死闘と呼ぶにふさわしい戦いを繰り広げてきた。丸山は天理大、阿部は日体大と母校を中心に稽古を積んできており、ともに順調な仕上がりを見せているとみられる。

 男子73キロ級代表でリオ五輪金メダリストの大野将平(旭化成)をして「両者の柔道人生において、とんでもない経験値になると感じる。今までの柔道界が経験したことがない戦い」と言わしめる世紀の一戦。柔道の総本山で午後4時40分ごろに決戦の火ぶたが切られる一戦は、無観客開催ながらテレビ東京系とインターネットで生中継される。

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2020年12月11日のニュース