強すぎる! 女子1万メートルは新谷仁美が日本新記録大幅更新で優勝 五輪切符

[ 2020年12月4日 17:56 ]

日本選手権長距離種目 ( 2020年12月4日    ヤンマースタジアム長居 )

昨年12月の陸上日本選手権女子10000メートルで日本新記録で東京五輪出場を内定させ、応援団お手製の日の丸を手に笑顔の新谷仁美(撮影・北條 貴史)
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 一人だけ異次元を走っていた。新谷仁美(積水化学)と一山麻緒(ワコール)の一騎打ちと目された女子1万メートル。2人のランデブーは3000メートルの手前で終わり、そこから新谷は自分とタイムとの戦いに没入した。力強いストライドで1000メートルを3分強のタイムで刻んでいく。8000メートルを過ぎて少しペースは落ちたものの、前半の“貯金”が最後にモノをいう。渋井陽子(三井住友海上)が持つ30分48秒89の日本記録を18年ぶりに更新するビッグラン。30分20秒44(速報値)のびっくり日本新記録だった。

 「久しぶりに満足のいくレースができた。最高のパフォーマンスをお見せしたかった」

 すでに東京五輪の参加標準記録を突破し、優勝すれば12年ロンドン五輪以来となるオリンピック出場が決まるレース。3日のオンライン会見では、「今は恐怖でいっぱい」、「もし失敗したらという不安がある」、「結果が出せなかったでは済まされない」とネガティブ発言を連発。ただ、それは好調、いや絶好調のバロメーターだった。

 優勝タイムは、ドーハ世界選手権(昨年9月)の銀メダルに相当する。自分との戦いに勝った後は、世界がライバル。東京五輪で、仁美スマイルが見たい。

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