新谷仁美 女子1万、2度目五輪代表へ覚悟「一切のミス許されない」

[ 2020年12月4日 05:30 ]

会場施設で前日練習をした陸上の新谷仁美
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 東京五輪の代表選考会を兼ねた日本選手権・長距離種目が4日に大阪市のヤンマースタジアム長居で行われる。女子1万メートルの優勝候補、新谷仁美(32=積水化学)が3日、オンライン取材に出席。恒例のネガティブ発言を繰り返した。

 「今は恐怖でいっぱい。もし失敗したらという不安がある。結果が出せなかったでは済まされない」

 勝負の怖さを知るからこそ、決しておごらないのが新谷流だ。プロとしての自負もある。14年に引退、18年に復帰して「仕事」としてランナーを続ける。所属先、用具メーカー、コーチらに報いるためにも「一切のミスは許されない」と覚悟を決めて走る。

 既に東京五輪の参加標準記録を突破し、優勝すれば12年ロンドン五輪以来、2大会ぶり2度目の代表が決まる。11月22日のクイーンズ駅伝では3区の区間記録を1分10秒も縮めた。「調子はいい意味で普通」という自己評価は、マイナス思考の塊にとって、最大限の前向き発言だ。

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2020年12月4日のニュース