萩野公介 男子400個人メドレー復活V 五輪本番会場で奪冠「プール短く見えた」

[ 2020年12月4日 05:30 ]

競泳日本選手権第1日 ( 2020年12月3日    東京アクアティクスセンター )

男子400メートル個人メドレー決勝、優勝した萩野公介(撮影・小海途 良幹)
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 男子400メートル個人メドレーで萩野公介(26=ブリヂストン)が4分13秒32で優勝した。モチベーション低下による休養で19年大会を欠場しており、2年ぶりの王座奪還。東京五輪会場で開催された初公式戦で頂点に立った。女子100メートル平泳ぎは渡部香生子(24=JSS)が1分6秒78で優勝。男子100メートル平泳ぎは佐藤翔馬(19=東京SC)が59秒59で制した。

 心が躍った。東京アクアティクスセンターでの初公式戦。広い天井から差し込む光がスポットライトに見えた。最高の舞台で2年ぶりの王座奪還。萩野は「ショーアップされている感じで、ワクワクした。会場が広いのでプールが短く見えた。今日のレースはプールに助けられました」と笑顔で振り返った。

 最初のバタフライは3番手。得意の背泳ぎでトップに立つと、最後の自由形で後続を引き離した。4分13秒32のタイムは自身が16年にマークした日本記録4分6秒05には遠い。それでも東京五輪が通常開催されていた場合の派遣標準記録4分15秒24を上回り「勝てて、ある程度のタイムで泳げたことは素直にうれしい」と喜んだ。

 10月下旬から約1カ月間、ブダペストで開催された競泳国際リーグに参戦。大会中に19年世界選手権6冠のドレッセル(米国)の泳ぎを見た鈴木陽二コーチ(70)から「ドレッセルは力んでないぞ」と指摘された。15年の右肘骨折後は肘を守る意識が働き腕や指先にガチガチに力が入る癖がついていたが、ソウル五輪100メートル背泳ぎ金メダルの鈴木大地氏を育てた名伯楽の言葉で覚醒。「リラックスして水をキャッチできるようになった。水と仲良く泳げている感じがする」と本来の泳ぎを取り戻した。

 今大会は不倫問題で年内の活動停止処分を受けている瀬戸大也(26)が欠場。ライバル不在の中で頂点に立った萩野だが「調整していない中で派遣(標準記録)を切れたのは自信になる」と視線を上げた。昨年は長期休養も経験。どん底を乗り越えたリオ五輪王者は完全復活への階段を着実に上がっている。

 ▽男子400メートル個人メドレー (1)萩野公介(ブリヂストン)4分13秒32(2)本多灯(アリーナつきみ野SC)4分14秒68(3)藤森丈晴(ミキハウス)4分16秒59

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