女の戦いを制したのは田中だ 女子5000メートルで優勝し、東京五輪代表に内定

[ 2020年12月4日 17:26 ]

日本選手権長距離種目 ( 2020年12月4日    ヤンマースタジアム長居 )

<陸上日本選手権長距離種目  女子5000メートル>ラスト1周で広中璃梨子(左)を抜きさって優勝を飾った田中希実(撮影・北條 貴史)
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 ラスト1週で、田中希実(豊田自動織機TC)が恐るべき潜在能力を見せつけた。広中璃梨佳(JP日本郵政G)と2人に絞られたトップ争い。残り200メートルで、田中が飛び出す。広中が追いかけても、全く軸のぶれないフォームで、その差をどんどん広げていく。15分05秒06のフィニッシュタイム。初の五輪代表をつかみ取った。

 「自分の力に自信が持ちきれず、怖い中で、自分の力を出して切れて良かった」

 ともに東京五輪の参加標準記録を突破し、タイムにかかわらず優勝したら五輪切符を手にできたレース。走り終えた後、敗れた広中は田中に声を掛けた。

 「悔しい思いを伝えてくれた。これからも、いいライバル関係を築いていきたい」

 レース中は全く変わらなかった表情に、少し笑顔が戻った。

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2020年12月4日のニュース