【荒磯親方 真眼】照ノ富士 結びで高ぶる気持ち抑えられるか

[ 2020年11月22日 05:30 ]

大相撲11月場所14日目 ( 2020年11月21日    両国国技館 )

志摩ノ海(左)を攻める照ノ富士(撮影・郡司 修)
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 右四つの照ノ富士は、突き押しが相手だと右を殺されることもありますが、志摩ノ海には右が手首まで入った瞬間に下手を取りました。左上手を取ってから寄り切りましたが、右下手を取った時点で勝負ありでした。今場所は相手を正面に置いて相撲が取れています。半身で攻めるとおっつけなどの威力が半減しますが、正面に置くことで圧力が伝わっています。教科書通りの右四つの相撲です。

 押し相撲と四つ相撲の違いはありますが、貴景勝も相手を正面に置いて攻めています。だから左右とも力を出し切れていて、下半身の強さも上半身に伝わっています。御嶽海には左でリズムを取りながら攻めて、万全の内容でした。

 貴景勝は胸を出して当たる相手はやりやすいはずで、照ノ富士がつかまえたり差したりするのは簡単ではありません。まずは貴景勝の押す力を半減させられるかどうかですが、先手を取るという気持ちでいかなければやられてしまうでしょう。どちらが先手を取って圧力をかけられるか。先に横を向かせた方が勝つとみています。

 17年春場所で、私は本割と決定戦で照ノ富士に連勝して優勝しました。決定戦では照ノ富士が興奮しているのが分かりました。強い気持ちも大事ですが、どれだけ高ぶる気持ちを抑えられるか。照ノ富士にとってはそこもポイントになるでしょう。(元横綱・稀勢の里)

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