“GoTo余波”で1人欠場の同大 4年ぶり京産大戦勝利でGoTo大学選手権

[ 2020年11月22日 05:30 ]

ムロオ関西大学ラグビーAリーグ   同大49-19京産大 ( 2020年11月21日    滋賀・布引 )

<同大・京産大> 49-19で京産大に勝ち喜ぶ同大フィフティーン (撮影・亀井 直樹)
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 最終節第1日があり、同大が京産大から7トライを挙げて49―19で圧勝し、3戦全勝で組1位を決めた。全体2位以上が決まり、全国大学選手権出場が確定した。3連休渋滞のあおりを受けて、メンバー1人が欠場する異例のハプニングがありながら、古都のライバルから4年ぶりに勝利を収めた。22日の天理大―関学大の勝者と、28日にリーグ優勝をかけてぶつかる。

 
 同大が22人で勝った。部員不足の高校ならいざ知らず、大学トップレベルでベンチ入り23人が揃わないのは極めて異例。3年間も勝てていない京産大が相手なら、交代が1人できないのは不利だったが、圧倒した。

 前半に4トライ。右肩脱臼から復帰明けのWTB和田が2トライを挙げた。ゴールポストの長さを13メートルから9・4メートルに変えたほど強風が吹いた。風下の前半、「ボールキープで我慢することを心がけた」(中尾主将)と相手に渡さず、今季輝くバックス陣が好機をことごとく取り切った。

 欠場は、自宅生のフランカー梁本。3連休の渋滞に巻き込まれ、学校の集合時間に遅れた。親の運転で直接会場に向かったものの、午後1時のキックオフに間に合わなかった。

 遅刻のため補充は効かない。木原が急きょ先発。背番号7のジャージーは梁本が持つため「20」でピッチへ。珍しい二ケタ番号のスタメンが後半に大暴れ。突破とチャージで2トライに絡んだ。

 バス移動の他のメンバーも実はヒヤヒヤ。滋賀県東近江市にある“Aリーグで最も遠い会場”へ行く高速道路は事故も絡んで混み、到着は開始まで1時間を切っていた。動揺なく戦い、中尾主将は「チームの成長につなげられた」と胸を張る。ハプニングを乗り越え、29日の優勝決定戦へ弾みが付いた。

 《京産大は1位通過ならず悔し涙》1位通過を逃し、フランカー田中主将は涙を流した。「モール、スクラムで反則を取って敵陣に入りたかったが、そこに持っていけなかった」。前半が誤算。9分に十八番のモールで先制トライをしたが、その後は接点で押され、セットプレーでも圧倒できなかった。風下の後半は自陣でのプレーを余儀なくされ手詰まりになった。28日の3位決定戦で、3チームが出られる全国切符を狙う。

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2020年11月22日のニュース