立命大の怪物CTB木田晴斗が「強気」で95メートル独走トライ

[ 2020年11月22日 05:30 ]

ムロオ関西大学ラグビーAリーグ偶数組最終節   立命大38―0関大 ( 2020年11月21日    滋賀県・東近江市布引運動公園陸上競技場 )

<立命大・関大>前半43分、立命大・木田(右)が走り込みトライを決める(撮影・亀井 直樹)
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 立命大に怪物3年生がいる。CTB木田晴斗だ。ワンマンショーとは関大戦で2トライを含む3トライに絡んだ彼のパフォーマンスを指す。12―0の前半43分。自陣10メートルからのリスタート。SO江良楓(3年)のパスを受け、50メートル6秒2のエンジンを吹かせた。

 「アタックもディフェンスも強気をテーマにしていた。スペースがあったし、強気で走り切ることを考えた」

 左サイドを駆け上がり、横から来る者をハンドオフではね飛ばし、追撃を振り切って95メートルを独走した。速さあり、強さあり。5人をかわす圧巻のトライで、未勝利対決となった関大を突き放した。

 前半17分にはゴール前でもらい、軽やかなステップで1人をかわして1本目のトライを挙げていた。後半早々にもスーパープレー。相手につかまって1度は止まりながら、足に絡んだ関大ディフェンスを振り払って前進を開始。前に立つ人間をはねのけ、自陣10メートルから敵陣22メートルに進む超人的なビッグゲインもした。反則を挟み、フッカー中川魁(2年)のトライにつながった。

 「スペースがある状況でボールをもらえたら、強みを出せると思っていた。もらい方がよかったと思う」

 今季の目標は「流れを変えられるプレーをすること」だった。宣言通りのプレーでチームを今季初勝利に導いただけでなく、この日は公式戦で初のキッカーを任された。左足で4本中2本のGKに成功。決めたのはいずれも難しい角度だった。

 トップリーグ各チームが水面下で争奪戦を繰り広げる逸材。組3位になり、全国でプレーが見られないのは残念ながら、今季ラストゲームとなる12月6日の5位決定戦へ「泣いても笑っても最終戦。4年生とできる最後なのでチームに貢献したい」と意気込んだ。

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2020年11月22日のニュース