脇元華、3差4位に浮上 “桃子スタイル”で会心バーディー「ショットとかみ合った感じ」

[ 2020年10月18日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 富士通レディース第2日 ( 2020年10月17日    千葉県 東急セブンハンドレッド=6659ヤード、パー72 )

16番、ティーショットを放ち打球を見つめる脇元(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ

 36位から出た脇元華(23=GMOインターネットグループ)が4バーディー、1ボギーの69と伸ばし通算2アンダーで4位に浮上した。ツアー1勝の「黄金世代」浅井咲希(22=小杉CC)がこの日のベスト67と伸ばし通算5アンダーで25位から首位に浮上。1打差で申ジエ(32=韓国)、さらに1打差でペ・ソンウ(26=同)が続いた。原英莉花(21=日本通運)は予選落ちした。

 悪天候の影響で上位陣がスコアを落とす中、脇元が3アンダーの69で回った。18番はグリーン左横の名物バンカーに入れるピンチも1メートルに寄せるナイスパーセーブ。「結構苦しいゴルフでした」と漏らす一方で、確かな手応えもつかんでいた。「最近パットが調子悪くて悩んでいたけど、いろいろ試して良くなった。ショットとかみ合った感じです」

 平均パット数は先週まで31・444でツアー94位。初日こそ30だったが、この日は27と改善した。開幕前日の15日。練習グリーンで一緒になった上田桃子のパッティングを動画で撮影。移動中や試合前にイメージを焼き付けて臨んでいる。「上田さんのアドレスとか構え方とか全部好き。参考にさせていただいた」。研究の成果を示したのが10番パー5。第3打を2・5メートルにつけてバーディーを奪ったパットを「会心のパット。フィーリングが良かった」と振り返った。

 黄金世代の1学年上で、プロテストは3度目で合格した。今季はシード権を獲得したが、ツアー優勝はない。7月に掲げた「5・5年計画」では、23歳でツアー優勝、3年後に賞金女王、4年後にはパリ五輪出場と米ツアー参戦、5年半後に同ツアー優勝と明確なゴールを設定した。「目標には近づいている。明日は悔いなく、自分を信じてプレーしたい」。まずは最初の目標を実現する絶好のチャンスだ。

 ◆脇元 華(わきもと・はな)1997年(平9)10月4日生まれ、宮崎県小林市出身の23歳。8歳からゴルフを始め、宮崎日大高時代の13年大王製紙エリエール・レディースでツアー初出場。18年に台湾ツアー「サンポレディースオープン」で優勝。同年、3度目の挑戦でプロテストに合格した。昨季は賞金ランク47位となり初シードを獲得。血液型AB。1メートル74、64キロ。

続きを表示

2020年10月18日のニュース