トヨタ自動車 1敗キープで決勝T進出確定、峰が2ラン「すごく気持ちよかった」

[ 2020年10月18日 17:53 ]

<トヨタ自動車・太陽誘電>本塁打を放ったトヨタ自動車・峰(右端)がベンチに迎えられる(日本ソフトボール協会提供)
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 「第53回日本女子ソフトボールリーグ」(日本ソフトボール協会・日本女子ソフトボール機構主催)は18日、愛知・名古屋、兵庫・尼崎、愛媛・松山の3会場で第9節の12試合を消化した。首位を走るトヨタ自動車は、2回の峰幸代(32)の2ランなど効率的に4点を挙げ1敗をキープし、決勝トーナメント出場権のある5位以内が確定した。ビックカメラ高崎、豊田自動織機は2敗を守った。

 ボールを捉えた瞬間にフェンスを越す確信を覚えた。トヨタ自動車の8番・峰幸代が2回2死二塁、太陽誘電のエース藤田倭の2球目を完璧にミートした。

 「いい当たり過ぎて手元の感触がなかったくらい。すごく気持ちよかったです」

 女王奪回をチーム一丸で誓ったシーズン。32歳のベテランが先制2ランで引っ張った。

 6回には1死から四球を選び、敵失で4点目を呼び込んだ。

 攻撃だけじゃない。キャッチャーとしても先発・三輪、そしてアボットを巧みなリードで相手打線を0点に封じてみせた。

 コロナ禍で前半戦がすべて中止。チームの大黒柱、アボットがなかなか来日できない中、チームに焦り、不安が生じたという。しかし、三輪、後藤の二人の若手投手が踏ん張りもあり、序盤戦から乗り切れた。

 中西あかね監督も「先発の三輪がよく投げてくれた」と無安打でアボットにつないだ好投をねぎらった。

 この日、松山大会で伊予銀行が敗れたため、最終節を待たずに決勝トーナメントの出場が決まった。しかし、あくまでも目標は決勝トーナメントで勝つことだ。中西監督も「(リーグ戦は)1位か2位で決勝トーナメントに臨みたい」と目標を掲げた。

 チームの状態は上がり調子。特にアボットが力を発揮し出したのは何より心強い。昨年は、3位決定戦でビックカメラ高崎に敗れた。今年は何としても雪辱を。その思いが投打にあふれた快勝だった。

 ≪Hondaは5勝目≫効果的な2発で5勝目を挙げ、4位タイで決勝リーグ出場圏内の5位以内にとどまった。しかし、残る3試合は、きょう19日のトヨタ自動車に最終節も豊田自動織機、太陽誘電との上位チームとの対戦で厳しい状況は変わらない。それだけに、鈴木幸司監督は「ウチは負けられない試合が続く。しっかり残り3試合も戦いたい」と4連勝にも表情は硬かった。

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