城東　"純ラグビー部"１勝　他部から助っ人なしで２大会連続の初戦突破

第99回全国高校ラグビー第2日・1回戦   城東21―7新潟工 （ 2019年12月28日    東大阪市・花園ラグビー場 ）

＜城東・新潟工＞ノーサイドで抱き合い勝利に喜ぶ城東フィフテヒーン（撮影・後藤　正志）
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　城東が2大会連続で初戦突破した。前半、14―0とリードを広げた後に新潟工の反撃を許す場面もあった。しかし後半13分、CTB山上からボールを受けたフランカー伊藤が中央に飛び込み、粘る相手を振り切った。キレのあるステップで再三チャンスをつくっていた伊藤は「ラインに入った時、相手のディフェンスが幅広くなっているのが見えました」と冷静な観察眼で奪ったトライに胸を張った。

　徳島県有数の進学校で部員確保の苦労が絶えない。今春の選抜大会には硬式テニス部などからの助っ人3人を加えた17人で出場した。決勝トーナメントには進めなかったが、グループリーグで2勝を挙げた。その後、1年生が入部したため今大会は“純ラグビー部員”で出場。ただ、出場登録選手25人に3人少ない22人の小所帯だ。

　それでも、準備は万全だった。今月中旬に社会人の中国電力に赴き2日間の合宿を行った。ラインアウトからのモール対策を積み、新潟工のFW攻撃に耐え、60分を15人で戦い抜いた。　（田中　貴久）