内村航平、五輪のヒーローは最速ボルト「世界中の誰もが知っている」

[ 2019年12月29日 18:46 ]

オーストラリア合宿から帰国し、今年の漢字を「痛」とした内村
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 体操男子の個人総合で五輪連覇の内村航平(リンガーハット)が29日、2週間のオーストラリア合宿を終えて成田空港に帰国した。

 今季は4月の全日本選手権で予選落ちの原因となった両肩痛に苦しんだ。19年の漢字を問われると、迷いなく「痛」と書き込み、「痛かったな」と理由を説明。今も完全には治癒していないが、オーストラリアでの合宿では「やりたかったことは、ほとんどできた」と手応えを口にした。

 最大目標に掲げる東京五輪へのカウントダウンが進む。勝負の20年のテーマは「無」とした。「まず痛みをなくしたい」とし、夢舞台に向けて「多少は無理をしないといけない」と「無」を選んだ意図を明かした。

 五輪の個人総合を連覇し、団体総合でも世界の頂点に立った。輝いてきた内村にとっての五輪のヒーローは、陸上男子100&200メートルで08年北京、12年ロンドン、16年リオデジャネイロと3大会連続2冠のウサイン・ボルト氏(ジャマイカ)という。

 「世界中の誰もが知っている五輪の金メダリストってたぶんボルトくらいしかいない。五輪のヒーローはボルトなんじゃないかな」と話した内村は、「目標にはしていたけど到底、及ばない」と笑った。

 来年1、2月は慎重かつ強度を上げたトレーニングを積み、3月18日には自身の名を冠した「KOHEI UCHIMURA CUP」(高崎アリーナ)に臨む。そして、4月以降の東京五輪の代表選考会へ。「6種目、ほとんど準備としては終わった。演技に入っていける状態になった」。TOKYOでボルト級のインパクトを残すため、キングが加速する。

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