若狭東、創立100年を飾る記念星 登録25選手全員が高校からラグビー始める

[ 2019年12月29日 05:30 ]

第99回全国高校ラグビー第2日・1回戦   若狭東36―21郡山北工 ( 2019年12月28日    東大阪市・花園ラグビー場 )

<全国高校ラグビー  若狭東・郡山北工>後半5分、逆転のトライを決めて雄叫びを上げる若狭東・岡本(中央)(撮影・北條 貴史)
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 前へ前へ。迫力満点の突進が逆転勝利を導いた。リードを奪った後の後半16分、プロップ富田のタックルが、流れを若狭東に引き寄せた。相手ゴール前のボールに単独で突っ込み、反則を引き出すと、ラックからフッカー井根本が飛び込みトライ。「絶対に点につなげるつもりで、最大限の力で行った。点が欲しいところで取れた」。22分には富田自らゴール前ペナルティーから突っ込み、ダメ押しのトライ。後半3連続トライで学校創立100年を飾る記念星を呼んだ。

 登録25選手全員が高校からラグビーを始めた。富田は父・真治さん(48)が1学年下の朽木雅文監督(47)と花園に出場した経験があり、幼少時にラグビーボールに触れていた分、チームの要となっている。次戦は佐賀工戦。くしくも30年前の花園で監督と父が敗れた相手だ。「平成元年に父が負けたので、令和元年にボクがチャレンジしたい」。天理大進学も決まっている富田は、花園での完全燃焼を誓った。

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2019年12月29日のニュース