【記者の目】大差得点危険増すもW杯効果で底上げに期待

[ 2019年12月29日 05:30 ]

第99回全国高校ラグビー

 1日で2試合も100点を超すゲームが起きた。シード級の力がある西の2校と、近年苦戦が目立つ県が対戦したために、こうしたワンサイドになった。これを「くじ運」で片付けてはいけない。

 石見智翠館の安藤哲治監督が「いい、悪いは言い難いが、危険な部分で言うと、見ていて怖いというのはある」と試合後に語ったように、コンタクトスポーツにおける大きな戦力差は事故の危険性がある。100回大会の来年は13校増の64校が出場する。両チームに得るものが少ない100点ゲームが、再び起きる可能性がある。

 明るい材料がないわけではない。W杯効果で来年の入部希望者が全国的に増える可能性がある。競技者増が全体の底上げ、また地域格差を埋めると期待する。 (ラグビー担当・倉世古 洋平)

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2019年12月29日のニュース