卓球・美誠 今季ツアー初優勝 “4度目の正直”で中国勢撃破「いい試合ができた」

[ 2019年11月19日 05:30 ]

卓球 オーストリア・オープン 女子シングルス決勝   伊藤(スターツ)4―1朱雨玲(中国) ( 2019年11月17日    リンツ )

女子シングルスで今季ツアー初優勝を飾った伊藤(国際卓球連盟提供)
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 女子シングルス決勝で世界ランキング7位の伊藤美誠(19=スターツ)が世界4位の朱雨玲(シュウレイ)(24=中国)を4―1で破り、今季ツアー初優勝を飾った。第1ゲームは11―5で先制。第2ゲームはジュースの末に16―18で落としたが、続く3ゲームを連取した。 

 中国1強だった今季ワールドツアーの女子シングルスに、伊藤が最終戦で風穴をあけた。東京五輪前年で各国の強化が進む中で順調に勝ち進み、最後は格上の中国選手を破っての優勝。「どう1本を取るかを凄く考えた。いい試合ができた」と晴れやかな笑みを浮かべた。

 3連敗していた相手から昨年11月に初勝利した。それがまぐれではないことを、充実の試合内容で見せつけた。第2ゲームは落としたが、持ち前のサーブレシーブで巻き返した。長いラリーに持ち込まれた場面でも強打で攻め抜き、今季4度目のワールドツアー決勝進出で初勝利をつかんだ。

 今大会中には東京五輪代表入りも確実にした。初の五輪だった2016年リオデジャネイロ大会では団体で銅メダルに輝いたが「まだまだ伸びしろはある」と前を向く。10日まで行われたW杯団体戦ではシングルスで5勝を挙げるなど日本のエースとして銀メダル獲得に大きく貢献した。

 21日からはT2ダイヤモンド(シンガポール)で再び世界の強豪と相まみえる。自らが掲げる「どんな選手にも対応できる選手」に向けて進化を続ける19歳は来年の東京五輪でのシングルス金メダルに向け、大きな自信となるタイトルを手に入れた。

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