“輪島魂”光った輝 しこ名同じ「大士」自力Vへ2敗死守

[ 2019年11月19日 05:30 ]

大相撲九州場所9日目 ( 2019年11月18日    福岡国際センター )

右を浅くのぞかせながら志摩ノ海(左)を攻める輝(撮影・長嶋 久樹)
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 元横綱・輪島大士と同じ「大士」をしこ名に持つ大器がようやく輝きを放ち始めた。2敗の平幕・輝が志摩ノ海を押し出し、自己最速の10日目勝ち越しに王手をかけた。連勝を伸ばせば、1敗で優勝争い単独トップの横綱・白鵬との直接対決もあり得る。新小結の朝乃山も2敗をキープしている。

 成長の跡を示す完勝だ。押してくる志摩ノ海に対し、輝は右をのぞかせ、左でおっつけて対抗。しぶとく圧力をかけ続け根負けさせた。「あの体勢で焦ったら負けちゃう。足が出ていた」。今年夏場所の初対戦は上体を起こされ完敗したが、2度目の今回は見違える内容だ。

 石川・西南部中で日本一になり、鳴り物入りで入門して10年目。1メートル92、163キロの恵まれた体格を持ちながら、最高位は西前頭4枚目。今年は初場所から6場所全て前頭10枚目以下に停滞し、3場所連続負け越し中とくすぶっている。今場所前の秋巡業では基本の押す力を磨きつつ、差す形にも取り組んだ。この日は右差し、左おっつけと両方を見事に融合。土俵下で見守った師匠の高田川審判長(元関脇・安芸乃島)は「ここ何場所かのぶざまな姿に比べれば、いいかな。まともな相撲になってきた」と深い愛情を感じさせる辛口で称えた。

 昨年10月に下咽頭がんなどにより死去した元横綱・輪島大士さんと同じ石川県出身で遠縁にあたる。名横綱は声を失っても、紙に何度も「頑張れ」と書いてエールを送ってくれた。輝大士のしこ名は「たいし」で、元横綱の「ひろし」と読みが違うものの漢字は同じ。「名前に負けないような相撲を取っていきたい」と誓う。

 優勝争いは白鵬が1敗で単独トップ。1差で追う輝は本来なら対戦が組まれない番付。しかし上位陣に休場が相次ぎ、このまま連勝を伸ばせば直接対決もあり得る。「星(勘定)とか気にせず、ケガしないように頑張りたい」。無欲の快進撃で一年納めの場所を盛り上げる。

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