太田忍 67キロ級初陣「ボコボコでも良し」 12月全日本へ向け強豪との対戦希望

[ 2019年11月14日 20:50 ]

ロシア遠征とW杯に向けて意気込む太田(右)と文田
Photo By スポニチ

 レスリングのグレコローマン63キロ級世界王者の太田忍(25=ALSOK)と同60キロ級王者の文田健一郎(23=ミキハウス)が14日、ロシア遠征と28日開幕のワールドカップ(イラン)に向けて成田空港を出発した。

 リオデジャネイロ五輪銀メダルの太田は主戦場の60キロ級で後輩の文田が五輪代表に内定したことを受け、67キロ級での五輪出場を目指している。今大会は同級の初陣で「全体的にレベルの高い選手がたくさんいる。強い選手と肌を合わせたい。ボコボコにされるならそれでも良いし、12月(全日本選手権)に向けて良い挑戦ができれば」と見据えた。

 67キロ級には今季世界選手権覇者で、リオ五輪59キロ級決勝を争って敗れたイスマエル・ボレロ(キューバ)も参戦する見込み。「今の自分の階級で一番強い選手とは絶対にやりたい。またライバルになるので、試合ができなくてもスパーリングをお願いしたいですね」と再戦を熱望した。

 60キロ級にエントリーする文田は「唯一の団体戦。この大会の出場がある意味一つの目標だった」と懸ける思いは強い。9月の世界選手権の国別対抗得点で6位に入ったことで、25年ぶりにW杯の出場権を獲得。これまでは女子と男子フリースタイルが結果を残す中で出場すらできず「忍先輩と2人、別の階級に出て2人で(世界選手権の)金メダルを取るくらいのタイミングじゃないと無理だなって話をしていた」と明かす。その言葉をともに有言実行してつかんだチャンス。「勝つのは前提。自分がチームを勢い付けてメダルを目指したい」と力強く宣言した。

続きを表示

2019年11月14日のニュース