57歳“山本先生”東京五輪届かずも「まだやる」パリ五輪へ意欲

[ 2019年11月14日 05:30 ]

アーチェリー 五輪代表選考会1次予選第1日 ( 2019年11月13日    東京・夢の島アーチェリー場 )

1次選考会で敗退し、6度目の五輪出場を逃した山本(撮影・会津 智海)
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 アーチェリー男子で04年アテネ五輪以来4大会ぶりの出場を狙った“中年の星”山本博(57=日体大教)は合計1295点で16選手中15位に終わり、東京五輪代表を逃した。14日は初日の上位12人で争われ、上位8人が来年3月に行われる2次選考会に進出する。

 初日の競技を全て終えた山本は大きくうなずき苦笑いを浮かべた。「調子が上がらずどうしようもなかった。今日はもう何をやっても駄目」とサバサバした表情。前半で15位に沈み、最後の一射の直前に照準器を設定し直すなど巻き返しを狙ったが、6度目の五輪切符には届かなかった。

 80年モスクワ五輪から数えると、今回が11回目の選考会。「5回通過して、6回落選。負け越しになった」と目を潤ませた。東京への道は断たれたが、「東京だろうがパリだろうが、アーチェリーがあるのならあの舞台に戻りたい」。還暦を超えた61歳で迎える、24年パリ五輪を目指すことを表明した。

 41歳でアテネ五輪銀メダルを獲得し注目を集めたが、6~7年前には腰のヘルニアを発症。今年4月下旬には首と肩にかけて筋肉が血管を圧迫する「胸郭出口症候群」を患い、リハビリと薬の服用で「体をだましだましやっている」と明かした。それでも「もがいて10点に入るのであれば、まだやる。このままじゃ終われない」と意欲に衰えはない。

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2019年11月14日のニュース