八村21得点もファウルトラブル ウィザーズは3連敗 セルティクスは9連勝

[ 2019年11月14日 12:03 ]

セルティクスのブラウンとマッチアップしたウィザーズの八村(AP)
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 ウィザーズの八村塁(21)が13日、敵地ボストン(マサチューセッツ州)でのセルティクス戦に臨み、開幕から9試合連続で先発。第1Qの2分46秒で2反則目をコールされる苦しい立ち上がりとなったが、それでも24分の出場でフィールドゴール(FG)を12本中9成功させて自己最多にあと2得点と迫る21得点をマークした。八村の2ケタ得点は出場9試合中7回目で20得点以上は3回目。今季のFG成功率は8試合目までの49・0%から51・8%にアップしたが、試合は133―140(前半66―68)で敗れて3連敗を喫し、今季の成績は2勝7敗となった。

 ウィザーズは東地区全体で15チーム中14位(2勝9敗のニックスが最下位)。ブラドリー・ビール(26)が44得点を挙げて奮闘したが、前半での60失点以上は8回目、全体での120失点以上は5回目で、変則ゾーンを多用しているものの、ディフェンスで対応できない試合が続いている。

 一方、セルティクスは8連勝で9勝1敗。ホームでは5戦全勝となった。今季18・9得点を挙げていたゴードン・ヘイワード(29)が左手を骨折して戦列を離脱しているが、ケンバ・ウォーカー(29)が25得点を稼ぎ、2014年のU―17世界選手権(ドバイ)で八村と対戦しているジェイソン・テータム(21)も23得点をマークしてチームを引っ張った。

 八村は後半の第3Qに入ってすぐに左ベースライン際をドリブルで突破。W杯中国大会でもマッチアップしたジェイレン・ブラウン(23)をかわしてダブルクラッチからレイアップを成功して12得点目を記録した。さらに3分11秒にはプルアップからのジャンプシュート、4分8秒にはアイゼイア・トーマス(30)の浮き気味のパスを受けてアリウープからシュートを決めて16得点目。ルーキーとしては申し分のない活躍を見せたが、このクオーターの5分50秒に4反則目をコールされてベンチに下がった。

 第4Qは4分24秒にコートに戻ったが、その35秒後に5つ目の反則をコールされて崖っ縁。このあとフリースローを4本中3本決め、速攻から強引にシュートをねじ込んで21得点目も記録したが、残り55秒で放った正面からの3点シュートはリングに嫌われた。

 総合力ではリーグ全体で最高勝率をマークしているセルティクスが上。中4日だったウィザーズに対してセルティクスは中1日での試合だったが、3点シュートを36本中16本を決めて勝利を収めた。
 
 ウィザーズはセルティクスとは前身のシカゴ・パッカーズ、同ゼファーズ、さらにボルティモア・ブレッツ時代などを含めて他の29球団の中で最も対戦が多く、この日が通算306回目の対戦。しかし戦績は114勝192敗で、勝率・373は下から3番目(27位)となっている。

 セルティクス戦はロード3連戦の初戦。ウィザーズはこのあと15日にミネアポリスでティンバーウルブス、17日にオーランドでマジックと顔を合わせる。

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