須崎 登坂下し女子50キロ級V3!入江とのプレーオフ弾み

[ 2019年6月17日 05:30 ]

レスリング 全日本選抜選手権最終日 ( 2019年6月16日    東京・駒沢体育館 )

全日本選抜レスリング選手権最終日 女子50キロ級決勝、須崎(右)は登坂を圧倒して優勝(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 世界選手権(9月、カザフスタン)代表選考会を兼ねて行われ、五輪実施階級は男子グレコローマン60キロ級の文田健一郎(23=ミキハウス)、女子53キロ級の向田真優(21=至学館大)、同68キロ級の土性沙羅(24=東新住建)が代表入りを決めた。女子50キロ級は、世界選手権2連覇の須崎優衣(19=早大)が3連覇を飾り、全日本選手権優勝の入江ゆき(26=自衛隊)とプレーオフ(7月6日、和光市総合体育館)で対戦する。

 わずか1分36秒。19歳の世界女王・須崎が決勝で、25歳の16年リオ五輪48キロ級金メダリスト登坂絵莉に完勝した。開始15秒で高速タックルからバックを取って2―0とすると、ローリング3回転で8―0。4回転目は場外でカウントされなかったが、捨て身のタックルに来た相手の腕をたぐって背後に回り込み、10―0で圧巻のテクニカルフォール勝ちだ。

 「ケガした時は東京五輪に間に合わないと思った。ここに戻ってくることができてうれしかった」。場内インタビューでは大粒の涙をこぼした。昨年の世界選手権は全試合フォール&テクニカルフォールでV2を果たしたものの、合宿中に左肘脱臼とじん帯断裂の大ケガを負い、12月の全日本選手権を欠場。復帰戦となった4月のジュニアクイーンズ杯では、優勝しながらもプレッシャーから涙を流した。だが、左手が使えない期間に右手での崩し方や足腰の強化を徹底。「前は左手での崩しが多かったけどチャンスが増えたように感じる」とブランクを成長の糧にした。

 世界選手権V2でプレーオフ出場権を持ちながらも「東京五輪のために何が何でも勝たないと」と臨んだ今大会は、初戦で入江に残り2秒で逆転勝ち。決勝では「リオ五輪で表彰台に立った瞬間から倒すと決めていた」登坂を一蹴し、「憧れだった選手を倒せて良かった」と感激に浸った。

 プレーオフは高1時に中学からの連勝を83で止められ、17年全日本でも0―10で敗れるなどトラウマを植えつけられてきた入江との再戦。「最後の勝負になる。必ず東京五輪へ行くという強い思いを持って、世界選手権代表になる」と自身に言い聞かせた。

 ◆須崎 優衣(すさき・ゆい)1999年(平11)6月30日生まれ、千葉県松戸市出身の19歳。元早大レスリング部の父親の影響で、小1から地元クラブで競技を始める。中2でJOCエリートアカデミー入りし、安部学院高―早大。17年世界選手権は48キロ級で優勝し、伊調馨以来の高校生世界女王に。18年世界選手権は新設の50キロ級で2連覇を飾った。身長1メートル53。世界ランキング1位。

続きを表示

この記事のフォト

「NBA」特集記事

「羽生結弦」特集記事

2019年6月17日のニュース